立場は違えど

□大事過ぎる話
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意味を理解し「あぁ」と呟いたスクアーロさんは、持っていたグラスをテーブルに置いた。

「テメェがこの先どう生きていくかについてだ」



なんでそんな大事な話を…


「…ここでしていい話なの?」


声を潜めて聞いてみると、XANXUSさんと同じようにスクアーロさんが片眉を上げて答えた。


「だから他の奴を追い払ったんだろぉが」

つまりは営業妨害。
店長はロッカーに引っ込んだし、良いのかな。

「そっちの予定としてはどうなってるのよ?」

選択肢があるのか、それが分からなきゃ何とも言えないからね。


「二つ、道がある。だが、どちらにせよテメェはイタリアに連れて行く」


「は?」



イタリア?
仕事は?男の子は?戸籍は?パスポートなんてないわよ?


「なんでそうなるのよ?」
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