悪魔のルフ
□5話
1ページ/1ページ
モル「では、もういってしまったのですか……?」
アリババ「一言も言わずにかよ……。せっかく会えたのに……」
謝肉宴の席のとき、僕はアリババくんとモルさんに、十季さんのことを話した。
アラジン「また会えるさ。それに、僕にはこれがあるからね!」
僕は十季さんにもらった指輪をみせた。
ウーゴくんの笛と同じように、わっかに紐を通して首にさげている。
アリババ「指輪……?」
アラジン「僕らが十季さんと繋がっている証さ」
アリババ「……そうだな!!」
モル「はい!!……でも私、なんだか不思議なんです」
アラジン・アリババ「「??」」
モル「今日会ったばかりなのに、なんだかずっと昔に会ったことがあるような…そんな気がします」
アリババ「……たしかに、そうだな」
アラジン「不思議な人だね…」
ねぇ、十季さん。
今度会ったらもっともっと、十季さんのこと教えてほしいな。
旅のことでもいいよ。
楽しかったことでもいいし、悲しかったことでもいいさ。
まだまだ、十季さんはいろんなことを抱えているから。
僕と、アリババくんと、モルさんで
十季さんの苦しみを支えてあげたいんだ。
もっと、強くなるからね。
だから、また会う日まで。
.