悪魔のルフ

□5話
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モル「では、もういってしまったのですか……?」

アリババ「一言も言わずにかよ……。せっかく会えたのに……」

謝肉宴の席のとき、僕はアリババくんとモルさんに、十季さんのことを話した。

アラジン「また会えるさ。それに、僕にはこれがあるからね!」

僕は十季さんにもらった指輪をみせた。
ウーゴくんの笛と同じように、わっかに紐を通して首にさげている。

アリババ「指輪……?」

アラジン「僕らが十季さんと繋がっている証さ」

アリババ「……そうだな!!」

モル「はい!!……でも私、なんだか不思議なんです」

アラジン・アリババ「「??」」

モル「今日会ったばかりなのに、なんだかずっと昔に会ったことがあるような…そんな気がします」

アリババ「……たしかに、そうだな」

アラジン「不思議な人だね…」



ねぇ、十季さん。

今度会ったらもっともっと、十季さんのこと教えてほしいな。

旅のことでもいいよ。
楽しかったことでもいいし、悲しかったことでもいいさ。

まだまだ、十季さんはいろんなことを抱えているから。

僕と、アリババくんと、モルさんで
十季さんの苦しみを支えてあげたいんだ。

もっと、強くなるからね。

だから、また会う日まで。


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