悪魔のルフ

□4話
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モル「十季さんはこれからどうなさるんですか?」

『まだいろんな国に行きたいから、旅を続けるよ。最終的にはマグノシュタットに向かう』

アラジン「マグノシュタットへ?」

『…うん。私の両親を殺した人が、そこで学長をしているらしいんだ』

アリババ・モル「!!」

アラジン「十季さんは、復讐するために悪魔になったんだよね?今も、そう思っているのかい?」

『……ううん』

アラジン「 ! 」

『三人の話を聞いて思ったんだ。復讐からは何も生まれないんだって。だから大丈夫。少し、話をしてみたいんだ』

アラジン「うん、そっか」


「南海生物だーーーー!!!!!!!!」


アリババ「やべっ!!シンドバットさんたちに知らせねぇと!!」

モル「私も行きます!!」

二人が走って王宮に向かった。

『………アラジン』

アラジン「なんだい?」

『これ、持ってて』

そう言って私は小さな青い石が埋め込まれた指輪を渡した。

アラジン「これは…?」

『アラジン、君はマギ。これからたくさんのことが君を待ち受けている。君はそれを乗り越えなくてはいけない』

アラジン「………」

『でも、もし乗り越えられない壁がアラジンに立ちはだかったら、その指輪で私を呼んで』

アラジン「……呼ぶ?」

私は頷く。

『私がはじめて信じた人。それがアラジンたちだよ。だから、守る』

アラジン「もう、行ってしまうのかい…?」

『うん。私はもう行かないと。もっと世界を知りに。アルマトランのようにならないように』

アラジン「 !! 十季さん、アルマトランのことも知ってるんだね」

『また会ったときにアルマトランのことも話すよ。……アリババとモルジアナによろしく。じゃあ、元気で』


また会うときには

みんな強くなって

また、

笑いあえたらいいね


.

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