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□キミの名前
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そういえば・・・。
私がメカクシ団に入ったとき、今程みんなになじめていなかった気がする。
いろいろあって私の周りの世界が180°回転したあの時。
キドさんは少し困っていて、
セトさんは何にも気付いてないふりをしていてくれて、
マリーちゃんは不安そうな表情をしていて、
そして、彼は怒っているようにも悲しんでいるようにも見えた。
そんな皆の表情を見て、私が思ったことは、「理解できない」だった。
どうして見ず知らずの他人に対し、
困ったり、
気を使ったり、
一緒に不安になったり、
感情移入出来るんだろうって。
でも。
そんなこと抜きにして、皆あったかかった。
ずっと一緒にいたいと思った。
_____________________これは私が初めて素直になった日の話。