Too important

□第三訓 ジャンプは時々土曜日に出るから気を付けろ
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そのあと、新八はターミナルに行きたいという少女を、最寄りの駅へ案内し、やっとの思いでたどり着いていた。

ゴミ箱に扮して。

新「なんとかここまで来れた。周囲にパンチパーマの影はない?」

?「ないネ大丈夫ヨ」

新「ここから電車に乗ればターミナルまですぐだ。故郷〔くに〕に帰れるよ
それにしてもあいつら…本当に帰るなんて…薄情な奴らだ」

?「気にしないネ、江戸の人皆そうアル。
人に無関心それ利口な生き方、お前のよーなおせっかいの方が馬鹿ネ。
でも私、そんな馬鹿の方が好きヨ。(…お前は嫌いだけどな」

新「アレ?今、標準語で辛辣な言葉が聞こえたよーな」

?「私メガネ男嫌いなんだよね」

新「オイぃぃキャラ変わってんぞ‼︎
んだよもォ‼︎やってらんねーよここまできてやったのに‼︎」


?「!・・・・・アレ?」

新「どーしたの?」

?「ぬ…抜けないアル」

新「え?アレ?ウソッ!僕まで…ウソッ!ヤベッ・・・泣きそっ」

と、ゴミ箱にはまって焦っている彼らの耳に、電車発車のベルが聞こえてくる。

新「ヤバい電車もう出る!!もういい転がれ‼」


新八の声を合図に転がりだした2人だったが、何者かに止められてしまった。

「オイオイダメだよ〜駆け込み乗車は危ないよ」

そこに居たのは

「残念だったな神楽ぁ、もうちょっとで逃げられたのに」

神「井上…!」

どうやら女の子の名前は神楽といい、
電車に乗るのを止めたやつは神楽のことをいいように使っていた男、パンチパーマの井上らしい。

「なにも言わずに逃げちゃうなんてつれないねェ、あんなに仲良くしてたのに
金に困ってんじゃなかったの?いいのかィ?ふりかけご飯の生活に逆戻りだよ?」

神「人傷つけてお金もらうの御免ヨ、何食べてもおいしくないアル」

と、そこで周りにいた人たちは怖がって逃げたはずなのに、ガタっっという大きな音がした。

が、すぐにシーンとした。

神「・・・?・・・いい汗かいて働くふりかけご飯もおいしくなるネ」

「戦うしか能のない蛮族が言うじゃないか、
ええ夜兎族〔-ヤトゾク-〕さんよ」

新「夜兎族?」

「おやおや何も知らずにコイツに協力してたのかイ。
おたくも名前くらい聞いたことあるだろう?最強最悪の傭兵部族「夜兎」。
姿形は人間と大差ないが驚異的な戦闘力を誇り、数多の星潰してきたただ戦だけを嗜好する戦闘民族よ。
お前は隠していたようだがその透けるような肌の色と、傘が何よりの証拠。
奴らは日の光を嫌い、常に日傘を離さないというからな。
薄っぺらい道義心で本能を拒絶したところで、戦うお前は楽しそうだったぞ。
お前の本能は血を求めてるんだよ、神楽」

神「違うネ‼私は…」


神楽の言葉をさえぎって井上は、2人がはまっているゴミ箱を足で線路へ落した。

「戦えないお前に価値はない。サイナラ」

新「ちょっ…ちょっと待ってェ‼おいぃぃ‼駅員さん‼」

新八が焦っていると、新八たちが転がっている線路を電車が走ってきた。

新「ウソぉぉぉ‼漫画みたいなタイミングだ‼ちょっ助けてェ‼」

「フン、あばよ」

新「うわァァァァ‼」

銀「ったく手間かけさせんじゃねーよ」

電車の横からブロロロロという音を立て、原チャリに乗った銀時が現れた

新「銀さん‼」

銀「歯ァくいしばれっ‼」

新「え!?ちょっ・・・待ってェェ‼」

そう言って銀時は木刀で2人がはまったゴミ箱を殴り飛ばした。

新「ぎいやぁああああああ‼」

銀「瑞希‼いったぞォォ‼」

新「えぇ!?」

新八たちが飛ばされて、ホームの屋根の方へ飛ばされていくと屋根の上には、珍しく刀を持った瑞希の姿が。

『了解。もうちょっと安全に助けられなかったのかしら(ハァ』

そう言った後、鞘から刀を抜き刀を構えた瑞希は新八たちめがけて振り下ろした

新「えぇえええええ‼助けてくれんじゃねーの!?」

と言いながら屋根を突き破り落ちていった

『・・・どうせ落ちるならゴミ箱切ってやらなくてもよかったかも』

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落ちた新八たちはというと。

ドガシャンっ!!!!

「!!なっ…なんだァァ‼なにがおきたァァ‼」

砂煙が立ち上る中、静かに歩いて出てきたのは神楽だった。

神「私、戦うの好き。それ夜兎の本能…否定しないアル。でも私、これからはその夜兎の血と戦いたいネ




変わるため戦うアル







そう言った後、神楽は井上を殴ってぼこぼこにした。


そしてなぜか、井上をベンチに座らせパンチパーマをそっている神楽と、座ってジャンプを読む銀時、その横で座っている新八、神楽の横でベンチにもたれて立っている瑞希という落ち着き方をしていた。

神「助けに来るならハナから付いてくればいいのに、わけのわからないやつネ…シャイボーイ&シャイガールか?」

銀「いや、ジャンプ買いに行くついでに気になったからよ。死ななくてよかったね〜」

新「僕らの命は220円にも及ばないんですか。じゃあ、瑞希さんも一緒に来たんですか?2人が一緒に行動するなんて割と珍しいですよね」

『一緒に来たわけないじゃない』

新「え?じゃぁなんで…」

銀「おっ電車来たぜ早く行け。そして二度と戻ってくるな災厄娘」

『あのさ、帰る帰らないの前にアンタ金持ってんの?』


神「ううん、持ってない。だから帰って二度と戻ってきたくないところアルが、故郷に帰るためのお金持ってないネ。だからもう少し地球残って金ためたいアル」

『じゃあ、うちでバイトする?』

瑞希がそう言うと、ありえないと言いたげな目で驚いた2人、銀時と新八。

銀「ちょっどうしちゃったの瑞希ちゃん!?お前がンなこと言うなんて明日雨じゃね・・・」

『なんか言った?』

銀「言ってません」

またこぶし一つで壁を破壊。

神「バイトさせてくれるアルか!やっぱりお姉さんいい人ネ!」

銀「ちょっと待て!社長は俺だぞ!決定権は俺にあんだよ!」

神「『じゃあどうする(アル/の)?』」

銀「じょっ…冗談じゃねーよ‼なんでお前みたいなバイオレンスな小娘を…」

神「なんか言ったアルか?」

銀「言ってません」

今度は神楽が壁を破壊。


こうして、僕らの職場はまた賑やかになったのでした。
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