Too important
□第二訓 ペットは飼い主が責任を持って最後まで面倒を見ましょう
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長谷川泰三と思われる人は、どうやら依頼人らしく車に乗せられ、何処かへ連れて行かれていた。
新「瑞希さん凄いですね、見ただけで誰か分かるなんて会ったことでもあるんですか?」
『あぁ、一方的にね。そんなことより、入国管理局の長谷川泰三は天人の出入国の一切をとり締まってる重鎮よ、そんな人が一体何の用なのよ』
銀「何の用ですかおじさん」
長谷川「万事屋つったっけ?
金さえ積めば何でもやってくれる奴がいるってきいてさ。ちょっと仕事頼みたくてね」
『仕事ォ?幕府〔あなたたち〕仕事なんてしてたの?
街、見てご覧なさいよ。天人さんがたが好き勝手やってますけど?』
長谷川「こりゃ手厳しいね。俺たちもやれることはやってるんだがね。
なんせ江戸がこれだけ進歩したのも奴らのおかげだから、おまけに地球〔ここ〕をエラク気に入ってるようだし無下には扱えんだろ。
既に幕府の中枢にも天人は根を張ってるしな。
地球から奴らを追い出そうなんて夢はもう見んことだ。
俺たちにできることは奴らとうまいこと共生していくことだけだよ」
銀「共生ねェ…んで、俺にどうしろっての」
長谷川「俺たちもあまり派手に動けん仕事でなァ。公にすると幕府の信用が落ちかねん。
実はな、今幕府は外交上の問題で、国を左右する程の危機をむかえてるんだ。
央国星の皇子が今地球に滞在してるんだが、その皇子がちょっと問題を抱えていてな…それが…」
皇子「余のペットがの〜いなくなってしまったのじゃ。
探し出して捕らえてくれんかのォ」
万事屋はみたのは、微妙な天人。
央国星の皇子。
微妙というか、見た目➕喋り方がインパクトが強いんだな、多分。
それをみた万事屋はクルッと回れ右で帰ろうとして…
長谷川「オイぃぃぃ‼︎ちょっと待てェェェ‼︎
君ら万事屋だろ?なんでもやる万事屋だろ?
いや、わかるよ!わかるけどやって!頼むからやって!」
銀「うるせーな、グラサン叩き割るぞ、うすらハゲ」
長谷川「ああ、ハゲでいい‼︎ハゲでいいからやってくれ‼︎」
『うるせーな、天パ燃やすぞ、死んだ魚』
新「瑞希さんは何でそれ今言ったんですか」
長谷川「ヤバイんだよ、あそこの国からは色々金とかも借りてるから幕府〔うち〕」
とまぁ、幕府の裏情報を暴露しちゃう重鎮。
暴露してるのばれたら首なんじゃ…
銀「しらねーよ、そっちの問題だろ。
ペットぐらいで滅ぶ国なら滅んだ方がいいわ」
皇子「ペットぐらいでとはなんじゃ、ペスは余の家族も同然ぞ」
銀「『だったらテメーで探してくださいバカ皇子』」
長谷川「オイぃぃ‼︎バカだけど皇子だから‼︎皇子なの‼︎」
新「アンタ丸聞こえですよ」
『大体、そんな問題アナタ達だけで解決できるでしょう』
長谷川「いや、それがダメなんだ。
だって、ペットっつっても…」
と言ってる所で、ドドドという音とともに謎の生物が現れた…
皇子「おおーペスじゃ‼︎ペスが余の元に帰ってきてくれたぞよ‼︎誰か、捕まえてたもれ‼︎」
新「ペスぅぅぅ⁉︎ウソぉぉぉぉ‼︎」
長谷川「だから言ったじゃん‼︎だから言ったじゃん‼︎」
『あ、テレビで言ってた謎の生物ってこれかしら』
新「なんでアンタはそんな落ち着いてんですか‼︎
それに、こんなんどーやって捕まえろってんスか‼︎
っていうかどーやって飼ってたわけ⁉︎」
皇子「ペスはの〜秘境の星で発見した未確認生物でな。
余になついてしまったゆえ船で牽引して連れ帰ったのじゃふァ‼︎」
皇子がそう言ったとたんにペスに吹っ飛ばされた
新「全然なついてないじゃないスか‼︎」
『大変、また市街地に出ちゃうわ、銀さん』
銀「おう」
新「‼︎銀さん‼︎」
銀「新八、しょう油買ってこい、今日の晩ごはんはタコの刺身だ」
『いや、銀ダコで』
銀「おい、俺までまとめんな食っても美味くないぞォ!
まぁ、たこ焼きはいいな、いただきまーす‼︎」
長谷川「させるかァァ‼︎」
と言って銀時の足を引っ掛け転かした。
『ナイス、長谷川』
銀「ナイスじゃねェだろ‼︎いだだだだ‼︎何しやがんだ‼︎脳みそ出てない?コレ、ねェ瑞希」
『出てないから今から出す。』
銀「やめてェェ‼︎」
長谷川「手ェ出しちゃダメだ無傷で捕まえろって皇子に言われてんだ‼︎」
銀「無傷?できるかァそんなん‼︎」
長谷川「それを何とかしてもらおうとアンタ読んだの」
銀「無理、無理!無理だって‼︎」
新「うわァァァァ‼︎」
そのとき、新八がペスに捕まっているのを見つけた
銀「新八ィィ‼︎」
『あのおバカ‼︎』
そう言って瑞希がペスに飛びかかり腕を一つ切り新八を助けようと手を伸ばしたが、助けることに必死になりすぎて気づかなかった。
新「‼︎…瑞希さん‼︎後ろォ‼︎」
『ッ‼︎しまっ‼︎キャッ‼︎』
後ろからペスの腕が伸びてきて瑞希を吹っ飛ばした。
銀「瑞希…は多分大丈夫だな、新八っ‼︎」
『ヌグッ‼︎‼︎おいコラ天パァ‼︎ちったァ心配しろやァァァ‼︎』
と言って瑞希は思いっきりクナイを投げた
銀「ウオッ‼︎なにすんだコラァ‼︎」
『ッペッ‼︎…よく見なさいよ、バカなの?』
銀「血を吐いてから言うなよ…あァ?何を見ろって…‼︎」
新「アァアァァ‼︎あ、ありがとうございますゥゥ瑞希さぁぁんんんん‼︎」
銀「な、なるほどな…‼︎」
と、そこで長谷川が銀時の頭に銃を突きつけた
長谷川「勝手なマネするなって言ってんでしょ」
銀「てめェ…」
長谷川「無傷で捕獲なんざ不可能なのは百も承知だよ。
多少の犠牲が出なきゃバカ皇子はわかんないんだって」
銀「アレの処分許可得るためにウチの助手エサにするってか。
どーやら幕府〔てめーら〕ホントに腐っちまってるみてーだな」
長谷川「言ったろ俺達は奴等と共生していくしかないんだってば。
腐ってよーが俺は俺のやり方で国を護らせてもらう。
それが俺なりの武士道だ」
銀「ククそーかい。
んじゃ、俺は俺の武士道でいかせてもらう‼︎」
そう言って銀時は、頭に突きつけられていた拳銃を蹴り飛ばし、新八を助けに走り出した。
長谷川「待てェ‼︎たった一人の人間と一国…どっちが大事か考えろ‼︎」
銀「しったこっちゃねーな、んな事‼︎
新八ィィィ‼︎気張れェェェ‼︎」
新「ふぐっ‼︎気張れったって…」
新八はペスに食べられそうになっている。
新「どちくしょォォ‼︎」
銀「幕府が滅ぼうが、国が滅ぼうが、関係ないもんね‼︎
俺は、自分〔てめー〕の肉体〔からだ〕が滅ぶまで
背筋のばして生きてくだけよっ‼︎
」
血の雨が降り注ぐ中、長谷川は空を見ながら突っ立っていた
長谷川「…あ〜あ、滅茶苦茶やってくれやがってあのヤロー」
皇子「あ"あ"あ"あ"ペスがァァ‼︎
余のかわいいペスが…噴水の如く喀血しておるではないかァァ‼︎
長谷川‼︎無傷で捕らえよと申したはずじゃぞ。
どう責任をとってくれるか‼︎国際問題じゃこれは‼︎
オイ、聞いておるのか」
長谷川〔…背筋のばして生きる?
まるでガキの学級目標じゃねーか。
…そういやお袋もよく言ってたな。
背中まがってるぞしゃんと立てって…
…母ちゃん、俺…今…まっすぐ立てているか?〕
皇子「今回の件は父上に報告させてもらうぞよ長谷川‼︎」
長谷川「……せーよ」
と、いった長谷川に皇子が聞き返すと、皇子を殴り飛ばしながら、
長谷川「うるせーって言ってんだ‼︎このムツゴロー星人‼︎」
と叫んだ。
銀「あ〜あ!いいのかな〜んな事して〜」
長谷川「しるかバカタレ。ここは侍の国だ。
好き勝手させるかってんだ」
『でももう天人とり締まれなくなるわね』
長谷川「え?」
新「そうですね、間違いなくリストラっスよ」
長谷川「え?」
銀「バカだな、一時のテンションに身を任せる奴は身を滅ぼすんだよ」