短編集

□短編
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中の下あたりの中学、高校に通い、大学も同じくらいの偏差値の所へ通う自分。
トップクラスの中学、高校へ通う弟。

勉強や運動では敵わないことくらい分かっていたが、まさか…

「お姉ちゃん、チョコ作るの手伝ってもらっても良いかな…?」

「暇だし、良いよー。」

女子力まで負けるとは!!





今年のバレンタインデーは土曜日。
弟のアルミンの通う高校は土曜日まであるため、バレンタインデー当日も学校に行くのだ。
男子校だよね?と思っていたら、

「餌付けしようと思って(笑)」

男子校で配るというから焦ったけど、餌付けね!!
まさか┌(┌^o^)┐ホモォ…なのかと思って焦ったわ。

大学が休みの私は午前中に、試作品を作るも…


「ただいまー!!」

「おかえりー。あ、アルミン、試作品作ってみたよ〜!冷蔵庫に入ってるから。」

「わかったー!!」



その日の夜、チョコ完成後。

「Oh……」

弟(と私)が作った方が断然可愛らしく、
私だけで作ったのは…あえてのノーコメント。

「お姉ちゃんが作ったの、見た目はあれだけど美味しいよ!!」

「あれってアルミン…まあその通りだけどあれって…」

「お姉ちゃん、あの…」

「ん?どーした〜?」

「手伝ってくれて、ありがとう(ニコッ)」

「…どういたしまして。」

弟って、こんなに可愛かったっけ…



Happy Valentine


(結婚したら主夫になるって道もありかもしれない、僕)
(働けよ。最初からヒモを希望するか…?あとそれ、相手が相当稼いでないと無理だよね。)



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