短編集

□短編(特別版)
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3月14日、
1ヶ月前のバレンタインデーは男女関係なく朝から鬱陶しかったが、ホワイトデーはそんな事はなく、
バレンタインデーにめでたく結びついた奴らや昔から付き合ってる奴らが盛り上がるだけだ。

盛り上がる上がらないいずれにしろ、義理でも何でも
貰ったからにはお礼をするのが礼儀だろう。

「だから、な、ベルトルト。早くアニに渡してこいよ。」

「名無し…気持ちは有り難いけど、やっぱり僕は…」

「おい保護者どうにかしてよ、お宅のお子さん。」

「そう言われてもな…」

「俺は用事があるから、頼んだぞー」

「あっおい名無し!!」

人の恋路に首を突っ込んでいる場合ではなかった。

何故なら…
就寝時間になる前に、彼女に「これ」渡さなくてはいけないから……




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