世知辛いヒーロー業界
□たとえ地雷臭がしても
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「あ、名無しさん」
「童帝くん」
「ねーお腹すいちゃった。なんかもってるでしょ?ちょうだい」
「君は何か透視能力でも、もってるのかい?」
しかたなくさっき買ったチョコをあげる
タメ口、呼び捨て、しかも菓子をたかられてるけど俺のほうが年上だかんね
でもそんなことは言えない
「うわ、何<抹茶納豆チョコ>って。何でこんなの買ったの。バカなの?」
「だって・・・その、好奇心で」
もう一度言おう。俺のほうがあきらかに年上だ
なぜ年下の童帝くんに頭があがらないのか。S級っていうこともあるが、この子には恩があるのだ
あれはいつのことだったのか、協会内でお菓子食べながら歩いてたのがいけなかった
同じくS級ヒーローの豚神さんに
「お菓子・・・」
「えっうわっうわああああああああああああああああ!?!?!」
襲ってきた。そこで助けてくれたのが、生意気なガ・・・童帝くんである
もう、その時から
「助けてあげたんだからお礼ちょうだいよ」
お菓子たかられるようになったのだ
会うたび会うたび盗られるようになってしまった
俺のおやつが・・・!!血涙流したい
「ほら、早く座りなよ。食べるよ」
「うす。いただきます」
「いただきます」
でもま、一緒に食べてくれるのは嬉しいけどな
お菓子の感想言い合うのとか楽しい
今回の抹茶納豆チョコは・・・
「「・・・・」」
このあと、ジュース奢らされた