短編

□っていう夢を
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「好きです名無しさんさん・・・ずっと俺のそばにいてください。もう嫌なんです大切なものを失うのは。俺の視界からいなくならないで、俺の腕の中から離れないで。名無しさんさんが他の男に触られてると思うとほんとうに気が狂いそうになる。名無しさんさんは俺がいればいいですよね?もし望むなら俺と名無しさんさん二人っきりの世界に・・・。でもそれは叶わないですよね・・・。怪人だって倒しても倒してもいなくならない。俺だっていつでも名無しさんさんを守れるとは限らない。こんな汚い世界で死ぬならいっそ俺が・・・」

「・・・おう、せやな!!」



いやいやいや、せやなじゃない
なにがせやなだ私。落ち着け
この場合本当に落ち着いてほしいのはジェノスくんなのだが


何がどうなってこうなったし


ありのままに起こったことを話すと、
いつものようにサイタマの家でご飯食べさせてもらい
楽しく3人で鍋をつつき
サイタマが「なんだジェノスー!お前も飲め飲め!!」と酒をすすめ
しぶしぶジェノスくんはお酒を飲んだ



「大丈夫です。名無しさんさんを傷つけないようにそっとやるので」



そしてこうなった
おいこらサイタマ。貴様なにポカンとした顔でこっちみてやがる。助けろ。もともとはお前のせいだろ


「好きなんです愛してるんですわかってください」

「うん。とりあえず抱きしめるのやめよ?」

「あぁ・・・この愛くるしい名無しさんさんを俺だけのものにできたら・・・」


聞いちゃいねぇ
もう一度言おう。どうしてこうなった


「名無しさんさんが俺のそばにいるんではなく、俺が名無しさんさんから離れなければいいのか。フフ、ずっと一生一緒にいますね」


そうニッコリ微笑むジェノスくんに


「ファッ」


私の意識はシャトダウンした
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