school parada
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ポーン、と目の前の石ころ一つ蹴飛ばせば、
「お前、やっぱガキだなぁ。」
って、隣に咲く向日葵みたいな笑顔にウットリ…なんて出来るはずもなく、
「よぉ!エース、愛!朝からお熱いねぇ〜!」
「…シャンクス先輩、やめてもらってもいいですか。」
後ろから羽交い絞めにしてきたシャンクス先輩の腕を思いっきり身をよじって外す。
「シャンクス!愛とはそんなんじゃねぇって何回言ったら分かんだよ!」
まぁ確かにエースとはそういう関係じゃないけど、そんな思いっきり否定しなくてもいいじゃん…。
「まぁそんな照れんなよ。さ、行こうぜ。」
シャンクス先輩はエースと私にとっては気の良いお兄ちゃん的存在で、小さい時からずっと仲良くしてもらっていた。
お兄ちゃんといっても二つ上なだけだし、まだ高校生だけどねっ!
こうしていっつも私が楽しみにしている、エースとの朝の登下校は邪魔されるのだ。
乙女の恋路は邪魔者だらけ!?
(あぁ!もうシャンクス先輩の馬鹿っ!)(エースなんぞに取られてたまるか…っての!)(なんか言いましたー?)(いやー??)