noisy blue

□金魚すくい
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志:「浴衣や!!」
全:ギョッ(゜ロ゜)
大声で叫んだ志摩君に居合わせた講師(雪男)と生徒みんなの視線が集まる。
そりゃそうだ。各々短い休み時間を満喫して落ち着いた時が流れていた室内で、何の脈絡もなく叫んだんだから。浴衣といえばしえみちゃんが今日も浴衣だが、今更指摘するところでもない。彼女は一年中和服姿じゃないか。
利:「ねえねえ志摩君?」
志:「おん?」
利:「大丈夫?何かの発作?」(^▽^)
志:「えぇ?!ちょっひっどいわあ〜!」
ひどいのはお前だろ。とツッコミそうになった声をなんとか飲み込む。
利:「酷いのはどっちだ、いきなり叫びだすなんて不審極まりないから心配してあげたんだぞ。」
全く、こんなにも善良な美少女を捕まえてひどいとはどういう了見だ!と少し不機嫌になってみせてふざけてると、勝呂くんが思わずといった感じでツッコミを入れてきた。
勝:「善良?お前がそうやったら神木でさえ神々しいなるやろ!あと志摩、今のはほんまに意味不明や。」
利:「ええ?失敬な!」
志:「分からんなんて男やあらへん!」
志摩君と私の声が重なった。
勝:「お前らにゆわれたないわ!」
燐:「すっげえ、超綺麗にハモったじゃん!ていうか志摩、水着じゃねえのか?」
燐君が何故か感動していた。そして下心も露にしていた。あと勝呂君、らって言って2人分1回で返事したな。
利:「ちょっと勝呂君、志摩くんと一括りとか有り得ない!私は女の子だよ?」
勝:「女の子?そないに可愛らしくないやろが。ああでも、こいつ(志摩)と一括りにしてしもたんは謝る。すまん。」
利:「なんか謝られてる気がしない・・・」
そんなこんなでわちゃわちゃやっていたのだが、まとめるとつまりは、今夜みんなで夏祭りに行こうというわけである。すっ飛ばし過ぎたので説明すると、志摩君の言った浴衣というのはつまり只今正十字学園町で開催されている夏祭りの事だったわけです。正しくは、彼の理想とするお祭りの女性の服装。
志:「ちゃう!俺が言いたいんは更にそこから覗く白いうなj(喝!!by子猫丸
うぎゃああああ!!!」どさっ
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