儚い物語
□眠れない夜と朝飲まされたブラック珈琲
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朝、目覚めた私は何も着ていなかった
あぁ、またやってしまったんだと自己嫌悪に苛まれた
あんな奴とまた関係を持ってしまったんだと落胆した
早く服を着て、仕事に行かなければと立ち上がろうと試みたが立てなかった。
まさに骨抜きとはこの事かと笑いさえでた
あんな奴に骨抜きにされるとは私も堕ちたものだと今度は立ち上がりカーテンを開けると外は真っ暗だった。
時計を見ると目を疑ってしまった。
時計は9時を指していた
いやいや、ちょっと待って。
昨日、この部屋に来たのは午後10時
時計は9時を指していて外は真っ暗
私は、まる一日寝てしまった事になる
顔面蒼白とはまさにこの事だろう
顔から血の気が引いた
まず、スマホを見る…
恐ろしいほどの、着信の数、LINEの通知数
本当にやってしまったとスマホを確認する
マネージャー…メンバー…母親までも連絡がきているのだ
その中に奴の名前を見つけた
ん、ちょっとまて
何でコイツは昨晩、一緒に居たのに連絡が来ているのだ?
連絡をする前に、私を起こすべきなのでは
その疑問はどうでも良い。
いや全然良くないが後回しにして
兎に角、謝らなければとマネージャーさんに電話をかけた。