二人的物語

□下弦の月を私は知らない
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月の満ち欠けを私は眺めていた



満ちていく月は見えているけれど



欠けていく月を見る頃に私は



まだここに居るのだろうか。



「夢莉ここにいたん。」



まだ、私の姿が見えているの?



「夢莉?」



駄目だ、


名前を呼ばれると貴方を置いてはいけなくなる。



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