krbs
□言いたいけど言えない
1ページ/2ページ
キラキラ光る
お空の星よ
「センパイ、一緒に短冊書きませんか?」
「は?なんで、」
「いいじゃないっスか、年に一度しかないんスから。ね?」
短冊に願い事を書いて、笹につける。
七夕の夜、晴れていたら願いが叶うかもしれない。
まぁ、別に信じてる訳ではないけど、こういう行事は嫌いじゃないから。
もしかしたら、本当に叶えてくれるかもしれないし……いや、信じてはいないけどね?
「はい、これセンパイの短冊っス」
短冊とペンを渡す。
ホントに書くのかよ、と言いたげな顔をされたがあえて笑顔でスルー。
まぁ、肩パンされましたが。
でも、何だかんだで書いてくれるセンパイは……やっぱ……
「……好きっス……」
「あ?何か言ったか?」
「何でも無いっス!あ、書き終わりました?」
「まぁ、一応……」
「何をお願いするんスか?」
「言ったら、叶わなくなるだろ。」
「あ、そうっスね」
俺はすごく言いたい。
俺の願い事は、
『センパイが俺の事を見てくれますように。』
俺、センパイが好きっス。
end
→あとがき