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□ストーカー
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WCが終わって、キセキの世代全員が楽しく笑えるようになってから半年。
俺、笠松幸男は海常を卒業し、黄瀬と付き合うようになって3ヶ月。
少し気になっていることがある。
最近誰かに後をつけられてるような気がするのだ。
最初は勘違いだと思っていたが、それが1ヶ月も続いているとなると不審に思うしかなくて……
その事を黄瀬に話したら、
『先輩、俺が大学まで迎えに行きます。一緒に帰りましょう』
『でもお前、部活……』
『あ……じゃあ、部活始まる前に迎に行って、部活中は高校にいてもらいます。で、終わったら一緒に帰るっス!!』
『いや、でも……』
『大丈夫っス!みんなにはちゃんと話ときます。』
『……ごめんな、ありがと』
『先輩が心配だから、当たり前っス』
『ん。』
次の日から本当に実行されたが、後をつけられている事には変わりわなく。
それから2週間経った今日、黄瀬から電話がかかってきて、突然仕事が入ってしまったため迎えに来れなくなった。
謝られたが、仕事だからしょうがない事で、大丈夫だと言ったら、全然大丈夫じゃないっスよ!と怒られてしまった。
『絶対に1人で帰らないで下さいね?何されるか分からないから。』
何かされるわけないだろ、と心では思ったが口には出さなかった。
「大丈夫だって、今までだって何も……」
されなかっただろ?と続けようとした時、後ろから首の後ろを殴られた。
「っ……き、せ……」
俺は油断していた。
今まで何もされなかったから。
後をつけられてるだけだったから。
1人で帰るんじゃなかった……−
『先輩?!今の音っ!先輩!!!センパイ!!!!プツッ』
ツーーーツーーーツーーー
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