ボクライブ! 〜男の娘スクールアイドル!?〜
□#8 Eli Under Ground
1ページ/8ページ
穂乃果「ふぅ……」
本日はテスト返却日。
返ってくる結果を見て歓喜する者、落胆する者、他にも多種多様な反応が教室で沸き起こる。
もっとも、μ'sに至っては絶対に赤点を避けなければいけない状況なのであまり悠長なことは言ってられない。
*
部室 ────
ことり「穂乃果ちゃん!」
「どうだった?」
凛「凛は大丈夫だったよ!」
にこ「アンタ、私たちの努力を無駄にするんじゃないわよね!?」
「「 どうなの!? 」」
詰め寄る部員たち。
本人たちが言うように、凛・にこはなんとか赤点を回避した。
残るは穂乃果のみ。一人でも赤点だったら全てが水の泡になるので、みな緊張感が高まっている。
穂乃果「思ったより点数が取れなかったけど……」
鞄から取り出された答案用紙。
その右上には……『53点』の文字。
決していい点数とは言えないが、それでも僕たち──そして穂乃果にとっては十分過ぎる点数だった。
「や……」
「「 やったぁー!! 」」
歓喜に包まれる部室。
そして一同は一斉に理事長室へと向かった。
花陽「ら、ラブライブ……!」
真姫「まだエントリーできるって決まっただけよ」
「それでも嬉しいよ。さ、早く行こう!」
珍しくボクもテンションが上がる。
走りたくなる気持ちを抑え、僕たちは階段を上っていった。
:
:
:
理事長室前────
絵里「そんな!どういうことか説明してください!」
(ん?)
相変わらず重厚感のある扉をノックしようとした瞬間、何やら騒々しい。
声の主は生徒会長のようだ。
ボクたちはそっと扉を開けて中を覗く。
理事長「でもね、もう決まったことなの」
声を荒げる生徒会長とは対照的に、静かに理事長は話し始める。
理事長「音乃木坂学院は……来年より生徒の募集を取り止め、廃校となります。」