BLEACH 短編

□もっと見てよ
1ページ/3ページ




一年生。


なぜか、ほとんど学校に来なくなった。
来てもすぐに早退。


一年の三学期。


私に謝罪した。



たくましくなった。

寂しそうな顔になった。



何があったか、なんて聞けない。



一緒にいるのに、どこか寂しそう。




そして、そのまま三年生。




『.....よく、耐えてこれたよね、私....』




普通なら一年生の時に自然消滅しててもおかしくない。
でも、待っていた私。



だって、好きなんだもの。


『でも、でも.....』





辛い。






一護はどこか、私じゃない誰かを見てる。
目は私を見ているのに、その奥は違う誰かを見てる。


悔しい、辛い。



どうして私を見てくれないの?

私、ずっと心配してたのに。

あのときだって、謝るだけで説明はない。





た「華穂」


『....たつき』


た「何ボーっとしてるのよ」


『....っ!!!』




ずっと、ずっと心の箱に貯めていた何かがあふれ出てきて、涙があふれ出す。



たぶん、たつきは知ってるんだろう。
私だけが知らない....。




『....ごめん、なんでもない』


た「ちょ、華穂!?」





もう、わけがわからない。





なんで私だけ知らないの?


一年生の時に何があったの?


どうして.....。





わけがわかんなくて、川原まで一気に走ってきた。




『っはぁ....はぁ.....』




呼吸を整えながら座る。



『.....ねぇ、おばさん。一護はどうして何も教えてくれないんだろう』




なんて、問いかけたところで何も返ってはこない。



別れたほうが、一護のため?




『そう、だよね』




私は何もしてあげれない。

頼ってももらえない。

こんなんじゃ、彼女失格だもんね。


私なんかより織姫ちゃんのほうがいいよね。




そう思ったら、引いたはずの涙が出てきた。








本当に、大好きだった。



大好きだから、別れよう。


そして、あの家を出よう。









『....よしっ』


そうと決めたら、新しい家探さないと!

あ、とりあえず家に戻ろう。

おじさんたち心配しちゃうし。





そう思い、黒崎家へと向かった。


































































.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ