銀華乱舞

□1.最後の言葉って結構大事
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『あ"ぁぁぁあ!』



道場の真ん中で大の字で雄叫び上げているのが、皆さんも薄々気づいての通り、この物語の主人公月城桜華でございます。


信じ堅い話しなんですが、うちが主人公ことヒロインなんです、はい。




でもさ、うちが雄叫びあげちゃうのも無理ないんだよ?


だって_______……



『こんな広い道場をか弱き乙女1人で掃除するとか鬼畜すぎだろォォオ!』



いや、確かにうちが練習遅れてきたのが悪いよ?

悪いかもしんないけどさぁ、仕方ないじゃん?

バレー長引いちゃったんだから、ねぇ?



「嘘つけィ馬鹿者ォォオ!"ねぇ?"ってなにを同意求めとんじゃァァア!じゃぁその大事に抱えてる袋はなんじゃ!
漫画じゃろ!?どうせ漫画買って遅れたんじゃろ!?」



『(ギクッ)な、なにを言ってるのお爺ちゃん?こ、これはあれだよ!えーと…あ!お爺ちゃんの入れ歯だy「あ、そうかい?じゃぁ…って騙されるかアホォォオ!」



すごい勢いで頭を叩かれたうち。



『あだッ!』



……あれ、これ血出てね?

頭から赤いエキス出てね?



「出とらんわアホッ!」

『……っ!』



そう言いながら、再び叩こうとするお爺ちゃんの攻撃をさっとかわす。


その時お爺ちゃんから舌打ちが聞こえた気がしたが、聞かなかったことにしよう。
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