援護射撃

□投手失格!?
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一也と付き合い始めてから、
月日が流れ、今日から新入生も一緒に練習を始める。









「おはようございます!」





「「「「はようございます!!!!」」」」










大人数の新入生と2、3年に挨拶をされて来るのは
片岡鉄心監督だった。







俺は、選手たちの隣に立った。




あれ…一也がいない





『純さん、一也は?』



「さぁーな
昨日も遅くまで長澤ちゃんのビデオ見てたからな―」




『あー…いつもの』





「ヒャッハハハ!
アイツもバカだなー」





一也のことを笑っていると、新入生の挨拶も2列目へと変っていた。




そのとき、倉庫の方から人が走って来た。







その人物は、栄ちゃんだった。










あー!!!
こいつ遅刻したのに列に紛れようとしてるぞー!!!





その声には馴染みのある声で、
叫び声によって全員の視線は栄ちゃんに。







その隙に一也がこっちの列に紛れた。





「ふーやったね」





『栄ちゃんを使いやがったな?』




「しょうーがねェじゃん」





『あとで謝れよ?』





「えー?」







『…監督に言う』





「…やめてちぃ君」





『いや』





























監督が栄ちゃんを睨み言う





「初日に遅刻とは、いい度胸だな小僧
…しかも、バレないように忍び込もうとする
その根性…練習が終わるまで走っとれ!!!!!!」






あー…もう
一也のせいで栄ちゃんが可哀想な事に…





一也を見れば、二カッと笑い
洋一と透さんは腹をかかえて笑っていた。





洋一と透さんは同室で、栄ちゃんも一緒らしい。



羨ましいな…





「実はよー
昨日遅くまでゲームやってたんだよ


だから、起きれなかったんだろうなーヒャハハ」





『…ホント、お前らの後輩じゃなくてよかったわ』





面倒見はいいけど、こんな先輩はイヤだ…。








「それからこの男と同室の上級生!
と、どさくさに紛れそこに並んでいる大バカ者!!!」





「「「!!!!!!」」」




「お前らもだ!!」






「「「キャーーー!!!!」」」










『(流石監督…分かってたんだ)…当たり前だな』
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