援護射撃

□運命の一球
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青道にきた。
一也とはすれ違って此処に来た。



選手は、春休みからさっそく練習らしいからな


頑張れよ、一也








青心寮の前に行くとスーツを着た女の人が立っていた。





「はじめまして、葉月千紘君
私は野球部副部長の高島礼よ。


これから頼むわね、"スポーツ整体師"」




『はいっ!』



「それじゃ、青心寮の部屋と救護室について説明するわ」




『え?
俺、一度此処に来た事ありますけど…』





「その時とは変ったのよ。
君が来ると言う事でね」



『…?』




「まずは、寮を案内するわね」





『はい…』




青心寮の中へ行くと、アパートの様な凄い数の部屋と
ボール、バット、筋トレのマシーン。






『すげェー』




「でしょ?
此処では、野球漬けで練習が出来るんだから。


1部屋3人各学年を1名ずつでルームメイトになるの。」




『へェーじゃあ、俺も誰かと…』




「違うわ、葉月君は一人部屋よ。」





『えェ!?何でですか…』




「貴方の部屋は、診療所としても使うのよ。
だから、貴方は一人部屋」





『な、なるほど…』




「貴方の腕を此処で、十分発揮してね」





『はいっ!』







此処が、俺の診療所…。
何かすげェなー…








「それじゃ、次は救護室ね
それも、此処よ」




『は?』





「貴方、うちに来るまでに看護の知識と腕も身につけたのよね?
それなら、葉月君に任せられるわ。


片岡監督からも、信頼を受けているわ。

あと、マネージャーもいるから安心してね」





『はぁー…』






凄過ぎて何も言えねェー…。






「大丈夫よ。
一人で100人以上いる部員を面倒見ろとは言わない。


ちゃんと予約制にするわ」




『予約制?』



「そうよ、




1軍、此処はレギュラーに入れる部員の事。
20人という少ない人数しかいない。


1軍は予約なしにマッサージを受けれる。


2軍、此処は1軍に入れていない部員
80人以上いるの。


此処は完全予約制。
急患以外は絶対にね。



整理券も作ってある。

整体師としての方は
赤色の紙
怪我や治療用なら青色の紙


この整理券に診療できる時間を記入させるの




分かったかしら?」




『だいたい…。』




「ホントは、葉月君が良ければ
出張マッサージとかしてくれればな、って思うの


予約の入っていないときで構わないから

主力メンバーをお願いしたいの」





『分かりました。
早く此処の環境に慣れて、出張が出来るくらいになります!』




「頼もしいわね。
予約制に関しては、みんな知っているから大丈夫よ


明日から開始だからよろしくね」




『はい!
あの、俺のことは名前で読んで下さい

苗字で呼ばれんのあんま好きじゃないんで』





「ふふっ、わかったわ
よろしくね千紘君」





『はい!
こちらこそ、宜しくお願いします!!礼さん』
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