雲外蒼天

□5
1ページ/4ページ






3回の表
西浦の攻撃は、全部三振だった。





鼻歌を歌いながら三橋は帰ってきた。




「三振しといて浮かれてんじゃねェぞ!」




ビクっ



阿部の言葉にびっくりする三橋。



「マウンドでは投げていればいいけど、
打席に立ったら、打者やれよ」




「うんうん」




首をガンガン振る




首取れるんじゃね?







三橋の次の打者も三振。


その様子を見て感動している三橋くん…


「"叶くんの球はすごくて打てません"っとか、
思ってるんじゃないんだろうな?」




「お、思って…ません」







三橋は逃げるようにマウンドへ向かった。







『素直に言えばいいんだけどなー…
頑張ってこい』



三橋がベンチへ帰ってきた。




『どうした?』




「ぐ、グローブ…忘れた!!」




『投手がグローブ忘れてどうすんだよ…
ほら、頑張ってこいよ三橋!』





「あ、ありが、とう、瑛、くん」






グローブを忘れるほど、気にしてんのかな。
8番打者の次の、9番 修吾に。




そうだよな
三橋にとって修吾は憧れの存在だし。







7番は三振。8番は1塁前に打ってファーストの沖が処理した。




『ナイスファースト!』





まだ、大丈夫。



















さぁ、次は修吾だ。






チェンジして三星の攻撃。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ