恋に落ちた海賊王*リュウガ
□夢の中でも…
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リュウガ『な、何だ!?あゆみ、どうしたんだ!?』
突然の大声と突き飛ばされベッドから落ちた痛みに、ビックリして目覚めたリュウガ。
ソウシ『何があったんですか!?』
ハヤテ『何かすげー音がしたけど…』
続々と船長室に現れたシリウスメンバーが目にしたのは、ワナワナと震えてベッドの上に立つあゆみと姿と、ベッドの下で座り込むリュウガの姿。
「船長のバカ!サイテーっ!」
そう言って次々に物を投げるあゆみ。
リュウガ『おっ、おい!』
しばらくその様子をポカンと見ていたシリウスメンバーだったが、これはただ事ではないとソウシが慌てて止めに入る。
ソウシ『あゆみちゃん、落ち着いて!どうしたの?』
「船長がっ…私のっ!むっ、むっ…」
全員『む??』
「胸を触って…手の平サイズって…!!」
ハヤテ『ブッ』
思わず吹き出したハヤテをキッと睨むあゆみ。
ハヤテ『こ、こえぇ…』
涙目になって怒るあゆみにリュウガは慌てて謝る。
リュウガ『す、すまん!もうしない!もうしないから!だからベッドで寝かせてくれ!』
「嫌です!!!」
土下座の勢いで何度も謝るリュウガと、頑なに拒否するあゆみ。
シン『船長をこんな風にできるのはあゆみだけだな…』
ナギ『海賊王に土下座させる女…』
ハヤテ『アイツ意外とすごい奴かも…』
トワ『あわわ…』
海賊王でもあるリュウガをここまでできるあゆみに、感心するメンバー。
リュウガ『そんな事言ってねぇで誰か助けてくれー!』
リュウガの悲痛な叫びに対して、ソウシがポンとリュウガの肩を叩く。
ソウシ『仕方ないよ船長。あゆみちゃんに触れた罰だよ?』
ニッコリ笑うソウシから怒りのオーラが見えるのは、きっと気のせいではないだろう…。
結局リュウガは一晩中ベッドには入れなかったそうな。
■End■
→あとがき