恋に落ちた海賊王*リュウガ

□夢の中でも…
2ページ/3ページ


リュウガ『な、何だ!?あゆみ、どうしたんだ!?』


突然の大声と突き飛ばされベッドから落ちた痛みに、ビックリして目覚めたリュウガ。




ソウシ『何があったんですか!?』

ハヤテ『何かすげー音がしたけど…』


続々と船長室に現れたシリウスメンバーが目にしたのは、ワナワナと震えてベッドの上に立つあゆみと姿と、ベッドの下で座り込むリュウガの姿。



「船長のバカ!サイテーっ!」


そう言って次々に物を投げるあゆみ。


リュウガ『おっ、おい!』



しばらくその様子をポカンと見ていたシリウスメンバーだったが、これはただ事ではないとソウシが慌てて止めに入る。


ソウシ『あゆみちゃん、落ち着いて!どうしたの?』

「船長がっ…私のっ!むっ、むっ…」

全員『む??』


「胸を触って…手の平サイズって…!!」


ハヤテ『ブッ』


思わず吹き出したハヤテをキッと睨むあゆみ。


ハヤテ『こ、こえぇ…』



涙目になって怒るあゆみにリュウガは慌てて謝る。


リュウガ『す、すまん!もうしない!もうしないから!だからベッドで寝かせてくれ!』

「嫌です!!!」


土下座の勢いで何度も謝るリュウガと、頑なに拒否するあゆみ。




シン『船長をこんな風にできるのはあゆみだけだな…』

ナギ『海賊王に土下座させる女…』

ハヤテ『アイツ意外とすごい奴かも…』

トワ『あわわ…』


海賊王でもあるリュウガをここまでできるあゆみに、感心するメンバー。



リュウガ『そんな事言ってねぇで誰か助けてくれー!』


リュウガの悲痛な叫びに対して、ソウシがポンとリュウガの肩を叩く。


ソウシ『仕方ないよ船長。あゆみちゃんに触れた罰だよ?』


ニッコリ笑うソウシから怒りのオーラが見えるのは、きっと気のせいではないだろう…。




結局リュウガは一晩中ベッドには入れなかったそうな。





■End■



→あとがき
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ