恋に落ちた海賊王*トワ
□夢の中でも…
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翌朝―…
「ん…」
朝になり目を覚ますと、目の前にはトワの顔。
「えっ!?」
その声に目を覚ましたトワもまた、この状況に驚いて飛び起きる。
トワ『あゆみさん!?す、す、すみません!!』
「わ、私こそごめんね…!」
(昨日からドキドキしっぱなしで心臓が持たない…!)
昨夜の事もあり尚更お互いに意識してしまい、ギクシャクしたまま朝食の時間を迎えた。
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ナギの手伝いでお皿を持って行くあゆみ。
普段何て事のないその行為なのに、トワに渡す時だけはとても緊張してしまう。
「トワくん…ど、どうぞ…」
トワ『あっ、ありがとうござい…』
!!!
お皿を受け取るトワと、手が触れ合う。
トワ『す、すみません!!』
「わ、私こそ…」
トワに触れた指先が熱い…
こんなに意識してはいけないと頭ではわかっていても、ドキドキが止まらない。
それはトワも同じ様で、二人して真っ赤になって俯いてしまう。
するとハヤテが不思議そうに尋ねた。
ハヤテ『二人して真っ赤になってどうしたんだ?』
「ま、真っ赤になんて…!」
リュウガ『ハヤテにはまだわからんか、ガハハ!』
ハヤテ『???』
シン『ククッ…ガキだな』
ソウシ『若いっていいね、ふふっ』
トワ『か、からかわないで下さい!』
相変わらず訳がわからないといったハヤテ、豪快に笑うリュウガ、意地悪な笑みを浮かべるシン、そして楽しそうに目を細めるソウシ。
トワやあゆみの訴えなど聞こえていないのか、楽しそうにからかい続ける。
ナギ『タコみてーに真っ赤になってねーで早く食え』
最後に食堂に現れたナギの追い打ちを掛ける様な一言に、トワとあゆみは顔を赤くしたまま黙って食事を始めた。
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