恋に落ちた海賊王*ハヤテ

□夢の中でも…
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朝食の時間―…



ソウシ『あゆみちゃん、クマができてるね?寝れなかったの?』


!!!
ゲホゲホッ!


ソウシの突然の問いに思わず昨晩の事を思い出し、赤くなって喉を詰まらせてしまったあゆみ。


ソウシ『あぁ、突然でビックリさせちゃったかな?』

「い、いえ…」



その様子を見ていたシンが意地の悪そうな笑顔を見せる。


(この顔、絶対おもしろがってる時の顔だー!!!)


シン『何だ?慌てる様な事でもあったのか?』

「そ、そ、そんな事ないです!!」


(そんな楽しそうにしないでー!!)



慌てて否定していると船長までおもしろそうに乗っかってくる。


リュウガ『ハヤテと朝までイイ事してたんじゃねーだろーな!?ガハハ!』



ぶーっ!!!

今まで食事にガッついていたハヤテが、その言葉に思わず吹き出した。


ハヤテ『な、なんでそんな事になるんすか!!』

シン『慌てるところがますます怪しいな』


(あぁ、シンさん完全に楽しんでるよ…)



トワ『ハ、ハ、ハ…ハヤテさんがあゆみさんと…』


トワはというと、顔を真っ赤にして口をパクパクさせてる。


(何を想像してるのー!!!)



ナギ『ハヤテがついに手を出したか…』


(な、ナギさんまで!)



ハヤテ『だ、だからちげーって!こんな色気のねー奴興味ねーし!お前もちゃんと否定しろよ!』

「す、すいません…」


(否定するのはわかるんだけど…
 そこまで言わなくてもいいじゃない…)



ソウシ『こらこら、みんなしてあゆみちゃんをいじめないの。
   あゆみちゃん、ごめんね?でも体調が悪いならすぐに教えてね?』

「ありがとうございます…でもただ寝れなかっただけなので、大丈夫です。」


ソウシさんの心配そうな表情に、何だか申し訳ない気持ちになる。

ハヤテの寝言にドキドキして寝れませんでした、なんて言える訳もなく…



シン『ハヤテの寝言はうるさいからな。』

「何でそれを!?」


(まさか昨日の寝言聞こえてたりしないよね!?)


思わずシンの一言に反応してしまうと、ハヤテが不機嫌そうに噛み付いた。


ハヤテ『俺寝言なんて言わねぇし!』

シン『自覚なしか…これだからバカは…』

ハヤテ『あぁ?やんのかコラ!』

シン『上等だ。』


シンが銃を構え、今にも喧嘩が始まりそうになると、ナギがそれを制した。


ナギ『お前らうるせぇ!飯くらい黙って食え!』


それ以上やるなら飯を取り上げると言わんばかりのナギの睨みに、二人は舌打ちをして黙って食事を取り始めた。





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