恋に落ちた海賊王*ナギ

□Drunk!
2ページ/6ページ


ナギ(…我慢できねぇ。)


あんな声を聞いたメンバー達が、あゆみにちょっかいを出さない訳がない。

それを黙って見過ごすのは、やはり我慢ならない。


そう思ったナギは、あゆみを自分の隣へ戻らせようと立ち上がろうとする。



だがナギが立ち上がるより早く、リュウガがあゆみの腕を引っ張った。


リュウガ『あゆみ!俺んとこにも来い!』

「はぁ〜い♪」


可愛らしく返事をしてリュウガの元へ行き、抱きつくあゆみ。

普段のあゆみからは考えられない行動に、嬉しそうな顔で抱きしめ返すリュウガ。


リュウガ『あゆみ、他の奴なんてほっといて俺と飲め!』


そう言いながらナギを見てニヤニヤするリュウガ。


そんなリュウガの言動に、自分の気持ちを見透かされた様な…何とも言えない感情になるナギ。

引き剥がしたい気持ちをグッと堪えてまた座り込んだ。



二人の様子を黙って見ていると、あゆみはお酒を口に含み、目を閉じた。


「口移し…しゅる?」


ぶーっ!!!

衝撃の発言に動揺するシリウスメンバー。
ハヤテに至っては酒を吹き出してしまっている。


ナギ(あのアホ…!)


よりによってリュウガにそんな事を言ってしまうとは、何をされるか…

いくらリュウガ相手でもそんな事はさせられないと、ナギは急いで立ち上がる。



だがナギよりも早く止めに入ったのはハヤテだった。


ハヤテ『お前何やってんだ!』

「もぉ〜ハヤテしゃんもして欲しいんれすか?あいっ!」


そう言って先程の仕草を、今度はハヤテにやって見せるあゆみ。


ハヤテ『おっ、おまっ…!』


ゴクリと唾を飲むハヤテ。

その可愛い唇に吸い寄せられそうになっていると…


シン『本気にするな、猿。』


そう言ってハヤテを蹴っ飛ばしたのはシンだ。


ハヤテ『な、何すんだ!せっかく…』

シン『せっかく何だ?』


冷ややかな目でカチャリと銃を出すシン。


ハヤテ(こいつ本気だ!!!)


シンのただならぬ殺気を感じたハヤテは、大人しく元の場所へ戻った。





→NEXT
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ