恋に落ちた海賊王*リュウガ
□Anniversary
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リュウガ『今日はいつも以上にご機嫌だな?何かあったのか?』
眠りにつこうとベッドに横になる二人。
リュウガの顔を見ながらニコニコ微笑むあゆみに、リュウガは愛しそうに目を細めながら尋ねた。
「何かあったって訳じゃないんですけど…」
リュウガ『隠し事なんて寂しいじゃねぇか!言え!』
「きゃっ!」
急に抱きしめてきたかと思うと、からかう様にくすぐってくるリュウガ。
大笑いするあゆみに、リュウガはニヤニヤと問いつめる。
リュウガ『言うまで止めねぇぞ〜?』
こんな風にじゃれあう時間が、あゆみにとってもリュウガにとっても幸せな物だ。
「言います!言いますから〜!」
観念したあゆみがそう言うと、リュウガは嬉しそうにくすぐる手を止める。
「…笑わないって約束してくれますか?」
リュウガ『それは聞いてみねぇとわかんねぇな!ハハッ!』
「そんなぁ〜」
意地悪なリュウガの回答に、ぷうっと膨れるあゆみ。
その仕草がたまらなく可愛くて、リュウガとしてはもっと意地悪な事を言いたい気分だ。
リュウガ『まぁ言ってみろ!』
「…明日で船長と恋人になって、1ヶ月だなぁって…それだけなんですけど何だか嬉しくて。」
思いもよらない理由に少し驚きながらも、そんな事で喜んでいるあゆみを見ると、リュウガまで嬉しくなってくるから不思議だ。
リュウガ(子供だ子供だと思っていてもやっぱり女だな…)
リュウガ『よし…記念日にはプレゼントがねぇとな!何が欲しい?』
「えっ?プレゼントなんてそんな…」
リュウガ『遠慮すんな。宝石がいいか?』
確かに宝石は綺麗だし憧れる。
けれど自分はそれが似合う様な女性ではないと、充分分かっている。
「何もいりません…私は船長といられるだけで幸せです。」
リュウガ(ったく、可愛い事言いやがって…)
赤くなりながらそんな事を言うあゆみに、愛しさが込み上げて目を細めて笑うリュウガ。
リュウガ『でも何もないなんて寂しいじゃねぇか。何かねぇのか?』
「じゃあ…手を繋いで…デートがしたいです…///」
そんな可愛らしい望みに、リュウガまで照れてしまいそうだ。
リュウガ『明日はちょうど港に着くしな…よし、じゃあ明日はデートだ!オシャレしてこいよ?』
「はいっ!」
嬉しそうに返事をするあゆみに軽く口付けをして、二人は眠りについた。
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