恋に落ちた海賊王*ナギ
□Next Day
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※『First Night』の続きです。
ハヤテ『ナギ兄!腹減った〜!』
ナギ『もう少しで出来るから待ってろ。』
ハヤテ『あれ?あゆみは?』
いつもならナギと一緒に朝食の準備をしているあゆみの姿がない事に、不思議そうな顔をするハヤテ。
ナギ『まだ寝かせてる。』
ハヤテ『はぁ〜?ナギ兄怪我してんのにアイツは…俺起こしてくる!』
そろそろ朝食も出来上がるしいいかと思ったが、ナギはある可能性に気付きハヤテを制した。
ナギ『俺が起こしに行くから大丈夫だ。先食ってていいぞ。』
そう言って部屋に戻ると、案の定服も着ずにスヤスヤ眠るあゆみの姿があって。
ハヤテに見られなくて良かったとホッとした気持ちで、ナギはあゆみを揺り起こす。
ナギ『あゆみ起きろ、飯が出来た。』
「ん…?」
ナギの声に目を覚ますと、そんなに寝てしまっていたのかと焦るあゆみ。
「ご、ごめんね!こんなに寝るつもりなかったのに…」
ナギ『いや…昨日は無理させちまったしな…』
そう言って頭を撫でるナギの表情は、何だかすごく優しくて。
今まで以上に近付いたこの距離が、何だかくすぐったく感じる。
ナギ『でもそろそろ服は着てくんねぇといろいろと困る。』
誰かに見られるかもしれないという危機感だけでなく、つい手を出してしまいそうな自分にも、困るのだ。
その言葉に途端に真っ赤になるあゆみ。
「き、着替えるから!見ないで!」
昨夜の妖艶な雰囲気からは一転、いつも通りのあゆみの反応が可愛く思えて、ナギは思わずキスをした。
「ナ、ナギ!///」
いつもより何だか甘い雰囲気に、あゆみはさらにドギマギしてしまう。
(何かナギ、いつもより優しいっていうか甘いっていうか…気のせい?)
そんな事を考えながら両手で頬を押さえるあゆみ。
ナギにしてみればそんな仕草すら可愛くて、もっとこうしていたい気持ちを必死に抑える。
ナギ『着替えてすぐ来いよ。』
「うん!すぐ行く!」
ナギが部屋を出ると急いで服を着る。
ふと鏡を見ると、自分の胸元に幾つか紅い痕がある事に気付いた。
(これってもしかして…キスマーク!?)
また昨夜の事を思い出して真っ赤になるあゆみ。
(は、早く着替えなきゃ…///)
恥ずかしい気持ちを抑えて、あゆみは急いで食堂へ向かった。
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