恋に落ちた海賊王*ナギ
□夢の中でも…
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(ナギさん遅いなぁ…)
朝食の仕込みを終え、近々港に着くという事で買い出しのメモを作るというナギ。
先に部屋に戻って寝る様促されたあゆみだが、ナギが一向に戻って来ない。
(何かあったのかな…?)
心配になったあゆみは、ナギの様子を見に行く事にした。
「ナギさん…?」
恐る恐る厨房のドアを開けたものの、ナギの姿はない。
(食堂かな…?)
そう思い食堂を覗くと、予想通りナギの姿はあったのだが…
ナギは机に肘をついて、目を閉じていた。
(ナギさん…寝てる?)
食堂へ移動してみると、やはりナギは眠っていた。
(疲れてるんだろうな…)
誰よりも朝は早く、夜は遅いナギ。
当然疲れが溜まっているのであろう。
このまま眠らせておく訳にはいかないが…かといって起こすのも申し訳なく思い、どうしたものかと考え込んだ。
(それにしても…ナギさん睫毛長いなぁ…ふふっ)
滅多に見られないナギの寝顔に、何だか幸せな気持ちに包まれる。
するとナギは目を瞑ったまま眉間に皺を寄せ、何かを呟き出した。
ナギ『だし巻き卵…チョコバナナ…タルト…クッキー…ミルクティー…』
(明日のメニューか何かかな?にしては甘い物ばっか…)
そこでふと気付いた。
(私の好きな物ばっかり…?)
不思議に思っていると、ナギが目を覚ました。
ナギ『…ん?』
「あっ、ナギさん!」
ナギ『…どうした?』
「すみません、遅いから心配になって…」
ナギ『あぁ…悪い、いつの間にか寝ちまったんだな。…戻るか。』
そう言って席を立ったナギと、一緒に部屋に戻り、眠りについた。
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