Clap★SS置き場

□ミルクティー
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〜ナギver〜



甲板掃除を終え、ナギさんの手伝いにやってきた私。


「ナギさん!お手伝いしますね!」

ナギ『あぁ、頼む。』


最初は厨房に入るだけで嫌そうな顔をされたのに、今ではこうしてナギさんのお手伝いをするのも当たり前になっている。


いつだってナギさんの傍にいたい私には、それがとても嬉しくて。
ニヤけてしまいそうな気持ちを隠す様にナギさんに話しかける。


「3月に入ったといってもまだ寒いですねー。」


そう言って手にはぁーっと息を吹きかけると、ナギさんがマグカップを差し出した。


ナギ『手伝いの前にこれでも飲んで暖まっとけ。』


ナギさんがくれたのは、私の大好きな甘い甘いミルクティー。


「わぁ!ありがとうございます!」


ミルクの量も甘さもまさに私好みのこの味は、一口飲めば広がる幸せの味。


「やっぱりナギさんのミルクティーは最高です!」

ナギ『フッ…そうか。』


微笑みながら頭を撫でてくれるナギさん。

嬉しくて照れくさくて…このまま時間が止まっちゃえばいいのに、なんて思ってしまう。



いつだってそうだ。
外から戻ってくると、見計らった様に出てくるミルクティー。

それはナギさんにとっても、私がお手伝いに来るのが当たり前になってるかの様で…。


ナギさんと過ごす時間はいつだって特別だけど、この時間はさらに特別な物。


ナギさんのミルクティーは甘くて優しくて…まるでナギさんみたい、なんて言ったら怒るかな?



どんなに寒い日も、ナギさんの優しさで心が暖かくなれるから…
寒い日だって悪くないね。





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