鬼灯の冷徹
□君を探して
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(また、私は死ぬのか・・・。)
そんな事を考えながら雨に打たれていた
(雨は嫌いだ。嫌でも君の事を思い出さされる。)
なぜ君が死ななければならなかったのだろう。
いや。本当は知っている。
君は私の代わりに死んだ。
(君を探してもう何千年にもなるが、この死に方は初めてだな。)
その日私は死んだ。
死因は事故だ。
我ながらあっけない死に方だと思う。
(次こそ君を見つけて謝らないといけないな。)
君は何て反応をするだろう。
そもそも私の事を覚えていないのだから。
変な奴だと思うだろう。
体が冷えてきた。周りの声が遠のいて行く。
今世でもまた君に会えなかった。
次こそ出会える様祈ろう。
「早く会いたいよ・・・・・
丁・・・・・・。」