音素の破壊者
□汚(けが)れた瞳
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鮮血と呼ばれる青年と、『世界の破壊者』として生まれた少女の、レプリカ。
互いに理解し合い、互いに競い合い、そして互いに信頼を深めた。
その記憶は、この場の鮮血である彼しか知らず。
ただ立ち尽くす目の前の少年の瞳に、あの少女の抱いた希望は見えなかった。
『あなたがいてくれて、本当によかった』
いつの日かそう言ってくれた少女は、もういない。
Episode 11 汚(けが)れた瞳
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