テイルズ オブ サーベリア

□Chapter2 <宴会〜離島の洞窟まで>
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『宴会』


ヒストリア達の歓迎会が行われていた。
ヒストリアはと言うと。実は人と接する事が苦手で輪に入る事なくエントランスから外に出ていた


ヒストリア
「……こういうの苦手だな……皇帝陛下として…慣れなきゃなのに。…ニーブルジュの皆は元気かな…シオン…泣いてない、よね?」

ローズ
「ヒストリア」


ヒストリア
「あっ…ローズさん」


ローズ
「気付いてないのね」


ヒストリア
「えっ…?」


ローズ
「シオンちゃん…バクちゃんが繋げた結界を越えて来てるのよ。場所までは特定出来ないけど」


ヒストリア
「シオン…が…?そう…やっぱり来たんだ」


ローズ
「驚かないの?」


ヒストリア
「…うん…感じるから。シオンのミリアムを」


ローズ
「…姉妹の絆…か」


ヒストリア
「うん…でも…兄さんのは感じなくなっちゃった……はぁ…どうしてデスタに寄生されたのかな…」


ローズ
「…私を恨んでる…?」


ヒストリア
「えっ?恨んでない…って言えば嘘になる。でも…ボクはローズさんが悪い人じゃないってわかったから。だから、力を貸してください…それと…闇に墜ちかけたボクのミリアムを砕いてくれてありがとう。もっと…精神的に強くならないと…」


ローズ
「そっか…でも私はあなたの味方、あなたの仲間がどうなろうと知らない。あなただけ無事ならそれで…」

ヒストリア
「…ねぇ、どうして一緒に行く気に?」


ローズ
「…私は用済みだからね。心置きなくヒストリアを守れる」


ヒストリア
「うん」
…嘘を付いてるのは分かる…でも…信じてみるのも…しばらくは様子を見よう。





ヒストリア…疑ってるよね…家族を殺した私を…
私は単純にあなたを助けたい。
命の恩人として…


六年前…私はニーブルジュの魔物に背後を掛かれ怪我をした、その時に出会った少女に…


***


ローズ
『くっ…一生の…不覚……』


???
『…あの…どうしたのですか…?』


ローズ
『…人間…あっ…っ…』


その時に出会った少女こそ…ヒストリアだった。


ヒストリア
『酷い怪我…この辺の魔物は皆狂暴なんです。今、治しますね』


ローズ
『…』
なんだろう…この子…まだ幼子なのに…しっかりしてる…


ヒストリア
『彼の者を癒せ…ファーストエイド』


ローズ
『ふふ、ありがとう。元気出たわ』
すごい…まだ小さいのに…

ヒストリア
『…耳長いね』


ローズ
『あっ!?…見た…の?』


ヒストリア
『はい。…えぇっと…確か…カルティ族…?』


ローズ
『…』
まぁ…エルフなんだけども…人間は私達をカルティ族と呼んでるみたい


ヒストリア
『わぁ♪…この耳…』サワサワ


ローズ
『ふぁ…耳はダメ…』
ってなんて情けない声出してるのぉ…うぅ…恥ずかしい…


ヒストリア
『』フゥ


ローズ
『ひゃぁ
この子…楽しんでない?…うぅ…


ヒストリア
『あっ…忘れてた。今日はここに薬草を摘みに来たんだ。またね、カルティ族さん』


ローズ
『あっ…』



あの時もっとして欲しかった…って思ってた自分が居る。うん、怪我を治してくれたヒストリアは…私の恩人
だから…私は裏切ったりしない…エルフの私を見ても何とも思わなかったヒストリアを






――

バクちゃんの所に行くとあの子が居た


ヒストリア
『おーい薬持って来たよぉ


バクサリード
『ぬあの森を越えたのか怪我は…いつつ』


ヒストリア
『最近来ないもん…心配で来たの。それから、ゼウロ様からもらった薬持って来たよ。今日は大事な用事で来れないから持って行ってって言われちゃった。あぁあ、綺麗な羽がボロボロになっちゃって』


バクサリード
『何をしとるんだ…ゼウロの奴は。全く…待っとれ、今ヒストリアと同じ位の身長になるからな』


ヒストリア
『うん』


ローズ
『』
あの子…ヒストリアって言うんだ…可愛い名前だね


バクサリード
『…ふぅ。で…いつまでそこに居るんだ?ローズ』


ヒストリア
『…?…あっ!カルティ族の人だぁ♪』


バクサリード
『なんだ?もう知り合いか』


ローズ
『あっ…バクちゃん体の調子どう?』


ヒストリア
『……ねぇ』


バクサリード
『体は大丈夫だ。怪我もだいぶ治ってきた。…で…どうした?』


ヒストリア
『…いや、いいや。……すぅ…はぁ………コラァァァァ喧嘩するなぁぁぁぁ


『』ビクゥ


『ごめんよ…ヒストリアちゃん』


『だってこいつが』


ヒストリア
『こいつもくそもありませんバクサが怪我をしてるのに呑気に喧嘩しないでください言うこと聞けない子は焼き鳥にして食べますよ


『それだけは勘弁してください

『ごめんヒストリアちゃん


ローズ
『ほぇ〜…凄い声だったねぇ』


バクサリード
『ははは。ヒストリアの事こいつら怖がっとるんだ』

ローズ
『…見かけによらず結構しっかりしてるよね、ヒストリアちゃん』


バクサリード
『聖騎士にもっとも近いのはヒストリアだからな。その為今、剣の修行を始めようとしてる所だ』


ローズ
『確かに…ヒストリアちゃんならなれるかな。って結局私が塗ってるし』


バクサリード
『まぁ…良いじゃないか。遊びに来たんだろ?…またいじめられたか?』


ローズ
『鋭いなぁ。バクちゃんは。まぁね…私一番若いからさ…結構いじめられたりするんだよね』


『次喧嘩してたら串持って来て焼き鳥にするからね。』


『…可愛い事言うじゃないか。豪快に焼かれるものかと』


『あっ…豪快の方が良かったの?』ボォ


『いいえ


ローズ
『…さ…終わったよ』


バクサリード
『…苦労するな。また相談に乗ってあげよう』


ローズ
『うん…さて…帰らなきゃ』


ヒストリア
『カルティ族さん


ローズ
『ん…?なに?』


ヒストリア
『また…遊ぼ!』


ローズ
『ふふ、ええ』






その言葉を最後に…私はダスティア卿の側近に連れ去られ…デスタを埋め込まれた。


***


ローズ
「もう…私は自分を偽らないわ。本当の姿に戻るわね。ヒストリア」


ヒストリア
「…?」


ローズは人間の姿から、エルフの姿になった


ヒストリア
「…まさか…カルティ族…さん?」


ローズ
「あはは。懐かしい呼ばれ方ね。バクちゃんは一目見た瞬間わかってたみたい…ねぇ?私…六年前の恩返しをしたいの。…その一歩として…私と友達になってくれませんか…?」


ヒストリア
「…グス…よがった…ずっといながったがら…死んじゃったんじゃないがって」ボロボロ


ローズ
「まぁ…あなたにズタボロにされた時は逆に死を覚悟したけど…ね」


ヒストリア
「はぅ…」


ローズ
「デスタの寄生から解放されると…自然と寄生前の姿に戻っちゃうの。だから…あなたにズタボロにされてしばらくたった後かな…傷が消えて、あれはあなただって思い出して…それで…あなたを挑発して…闇のミリアムを砕いたの」


ヒストリア
「うん…ってちょっと待って…もしかして…兄さんにデスタが埋め込まれた原因はあなたじゃないの?」


ローズ
「私関係してないわよだって…ずっとあなたを見てたから…///」


ヒストリア
「やだ…ストーカーされてたんだ…」


ローズ
「ん゛ん…ちゃんと理由があったのよ。ヒストリアが再び闇のミリアムに囚われないか、ね。」


ヒストリア
「じゃあ…一体誰が…」


ローズ
「…タクトを連れ去ったのはゼウロよ」


ヒストリア
「えっ…?…そんな…ゼウロ…様が…まさかデスタに


ローズ
「違う。あいつはデスタに寄生されてないわ…正真正銘…あいつこそがストーカーなのよ」ドン!


ヒストリア
「あぁ…そう


ローズ
「なんか今の冷たい返事…傷付く…」


ヒストリア
「…ゼウロ様が……兄さんを………ねぇ、ローズさん。友達になろ」


ローズ
「ふぇいきなりって私から言ったんだよね…」


ヒストリア
「って言おうとしたけど」


ローズ
「えぇっΣそんなぁ」ガンガン


ヒストリア
「最後まで聞きなよ


ローズ
「最後まで続きあるのどんなどんな」キラキラ


ヒストリア
「…初めてあった時から友達でs」ガバァ


ヒストリア
「ひぁぁ


いきなり押し倒されたヒストリア。


ローズ
「今の…本当」ハァハァ


ヒストリア
「う…うんって息荒いし近いよ


ローズ
「…触ってもよろし」バシ


ローズ
「あぅ…」


ヒストリア
「嫌です」グググ


ローズ
「あらぁ」プラーン


ヒストリアに持ち上げられたローズ。流石のローズもこれには


ローズ
「怪力降ろしてごめんよ


ヒストリア
「…私ってそんなに怪力なの」トホホ


ローズ
「う…うん…だって片手だよ…?まだ私持ち上げられてるのよ?」プラーン


ヒストリア
「…」ドサ


ローズ
「あぅ…」ヒリヒリ


ヒストリア
「……ハァ〜…もう認めるしかないよね」


ローズ
「だ…大丈夫だよだって…だって…えっと…力強いと…」


ヒストリア
「…………」



「おーい。ミネルバ様がお呼びだぞ。」


ヒストリア
「私?」


「おぅ」


ヒストリア
「?…なんだろう」

「案内するよ」


ヒストリアはミネルバの部屋に向かっていった。


ローズ
「……」


ゼウロ
「貴様…なぜ抜けた」


ローズ
「……貴様は本当に変態だな。私の勝手だ。殺したければ殺せ…」


ゼウロ
「…いいだろう。貴様は我らの敵だ、だが今日は見逃してやろう。」


ローズ
「えっ?」


ブォン


ヒストリア
「……ローズに近付かないでください。ゼウロ様」


ローズ



ゼウロ
「くくく」フッ


ヒストリア
「大丈夫?」


ローズ
「うん…」
…凄い…あんな鋭い目付き…久しぶりに見た…そう…睨まれただけで斬られてる感覚に陥る凄まじい殺気を纏った目力…彼女のミリアムがそうさせるのかな…久しぶりの身震いだった…


カミヤ
「おいおいいきなり凄まじい勢いで突っ走るなよ


ヒストリア
「あっ…ごめんなさい。ローズさんも一緒に行こ」


カミヤ
「えっ?ローズさんなのか?」


ローズ
「私はエルフだからな」


カミヤ
「エルフ?」


ヒストリア
「私達の世界に住んでるカルティ族の事です。あなたには追って話します」


カミヤ
「あっ…あぁ」


ローズ
「…大丈夫だ。私は敵ではない。ヒストリアの友人だ」


カミヤ
「あっ…あぁ」


ヒストリア達はミネルバの所に向かった。

ミネルバの部屋に付くと、シオンがここに来ていた事を聞いた、金髪の女の子と聞いてハッとしたみたいだ、さらにカミヤも会っていてヒストリアを探して居るとの事だった。


そしてヒストリアはローズに連れられ宴会の席に参加した


『闘技場』
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