GOD EATER 2

□兄妹
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10年前、俺は妹と別れた…だが、あの赤髪は見覚えがある。あれは間違いなくミウだ…今兄ちゃんが行くからな


――


ミウ
「あなた達!早く食べてくれます?」


コウタ
「食うの早すぎるって


ミウ
「わたくしの作った料理は不味いんですね。分かりました」


コウタ
「わかった美味いから味わって食べてるんだよ

ミウ
「あら、そうだったのですね。ふふ、ムツミちゃんにはいつもお世話になってますから恩返ししないとですわ」


ムツミ
「ミウさんって料理も出来るんだ♪良いなぁ…ミウさんみたいな大人になりたい!」


ミウ
「うーん…わたくしまだ大人ではありませんのですけど」


シエル
「隊長は立ち振舞いから見れば立派な大人です。」


ソーマ
「そうだな…常に冷静な感じからしたらそう感じるな」


リンドウ
「確かになぁ」


ナナ
「でも可愛い」


ミウ
「ナナ〜


ナナ
「ふぁ


ギル
「…あぁ…そういえばこれがあったな」


シエル
「羨ましい…」


ミウは可愛い物には目がなかった、それは人間も同じ。ナナも満更ではないようだ。いつもと言う訳じゃない、たまにナナに抱き付く時がある。


ミウ
「……」


そしていつものミウに戻る。


ミウ
「ありがとう、ナナ。これで気兼ねなく任務に行けますわ。」


ナナ
「うん。隊長の癖は皆知ってるからね、でもムツミちゃんの方が可愛いよ?」


ムツミ
「えっ?あっ。でもミウさんなら良いかな?」


ミウ
「わたくしの癒しはナナだけですわ。ロリコンではないですし」


ムツミ
「むぅ…残念」


ミウ
「でもナデナデならしたいですわ、カルビみたいに」

ムツミ
「うん♪」


そして今日もまた、いつも通り…任務に向かっていった。
そしてミウが任務に行っている間に…あの男が帰ってきた


アリサ



ユウ
「よ、アリサ。久しぶりだなぁ」


アリサ
「ユウさん


ナナ
「誰?」


シエル
「神薙ユウ、元極東支部の隊長だった人…そうコウタさんから聞いてます」


ユウ
「黒い腕輪…そうか、君たちが噂のブラッドか」


シエル
「はい、はじめまして。私はシエル・アランソンと申します」
カッコいいですね…


ナナ
「香月ナナです。はじめまして」


ユウ
「シエルにナナか、ところで4人いた筈だよな」


コウタ
「おぉーユウじゃん久しぶりだなぁ」


ユウ
「コウタか相変わらず旧型かぁ」


コウタ
「あぁ旧型でも強いんだぜ


ミウ
「ふぅ…大した事ない任務でしたわね。ソーマさん、ギル。コウタ…お疲れ様。ゆっくり休んで」


ギル
「あぁ。隊長もな」


コウタ
「おうってユウ?固まってどうした?」


ソーマ
「おっ、帰って来てたのか」




…赤い髪…あれは間違いない…生まれつきの…綺麗な赤色の髪…


ユウ
「ミウ


ミウ
「…?はい…?」


シエル
「偶然でしょうか…名前が…一緒」


ユウ
「俺だよ…?ユウちゃんだよ?昔呼んでたよな…?」

ミウ
「はぁ…?知りませんわ。名字が一緒のだけでしょ?あまり質の悪い冗談はやめてくれます?わたくし疲れてるの。」


ユウ
「えっ…」


コウタ
「やっぱり妹だったんだな。いや、目の色が綺麗なエメラルドグリーンだったからな。おかしいとは思ってたんだ」

一同
「えっ?あのユウの妹


シエル
「家族…居ないって言ってましたよ…?」


ナナ
「私も」


ギル
「あぁ…俺もだ」


ソーマ
「おそらく…あらゆる偏食因子を受けてきた為の代償で記憶が欠けたんだろ」


シエル
「ラケル先生…」


ギル
「……」


ユウ
「そんな…俺の可愛い妹をどこのどいつだぁ


アリサ
「落ち着いて


ミウ
「……あぁ。でもお兄さんが居るのよ?ってラケル博士から聞かされてたっけ。まぁ…知りませんけど」


ユウ
「おぅ…俺の妹が…記憶喪失だとー…あっ、そうだ。俺またこの極東支部の一員になるからよ、よろしくな」



「先輩♪」


「ん?どうしたのです?」


「明日一緒に依頼行きませんか♪」


「そうですわね。どんな依頼でも構いませんわ、ハンニバルでも、キュウビでも」



「はい♪」


「ふふ」
スタスタ


エリナ
「やった♪明日は先輩と依頼。なに行こうかなぁ♪」

コウタ
「随分デレるようになったなぁ」


ユウ
「今の子…もしかしてエリックの妹か?」


コウタ
「あぁ、エリナって言うんだ。まだまだ新人だけど、最近のエリナは強くなったからな」


ユウ
「…くぅ…妹が神機使いとあっちゃあ…エリックも浮かばれねぇなぁ…かくいう俺もそうだが…」


シエル
「ユウさんって…シスコン?」


アリサ
「あっ…多分。ってかあれは百%重度のシスコンですね」


ナナ
「うわぁ…男から絶対全力で守るよねぇ…」


シエル
「そうですね…」


妹の記憶が欠けた…それでも構わない…また会えたんだから…兄ちゃんの事、思い出させてやるからな…


――


ミウ
「…なんだか胸がズキッとしてますわね…あの方…なんだか懐かしい感じがしますわ…」


ミウも疑問を感じ始めた



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