明治東亰恋伽

□さぁ、寝よう。
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音二郎ルートで。
プチ同棲だったし、絶対こんなこともあっただろって感じで妄想してみました。



夜。
お仕事も無事に終わって、置屋の部屋へと2人で戻る。

「さーて、寝るとすっか」

「そうですね。今日はもう遅いですし…」

2人で布団を敷き、横になる。
数分と経たないうちに音二郎さんから寝息が聞こえてきた。

音二郎さん、寝るの早いな。
私ももう寝ないと…
明日また置屋の掃除だし。

目を閉じ、意識を手放そうとする。

すると。

「うーん…」

背中に何かが当たる感触がする。

「な、なに?」

そこにはゴロリと寝返りをうった音二郎さんがいた。

「お、音二郎さん。寝相悪い」

私は転がして戻そうとするけど、力が足りないらしく音二郎さんの身体は動かない。

「…う…ん…芽衣…」

「音二郎さん?!起き…て、っ!?」

起きるどころか。

音二郎さんは私の身体に腕をしっかりまわして絡みついてきた。

心臓がうるさい。

そっと、見上げて顔を見る。

ウィッグを付けていない音二郎さんは本当に男の人って感じがする。

腕だって逞しい。
普段、あんなに女らしいのが嘘みたい。

私はどうにも離れない腕に抵抗を諦め、再び目を閉じた。


翌朝。

「……ん?あったけぇな…?」

「ん…」

「うお!?なんでこんなことに…」

腕の中でスヤスヤと眠る私を見て音二郎さんはビックリしている。

「…ははっ。よく寝てら」

そっと頭を撫でる感触がした。

普段子供扱いしかしないくせに。
私は悔しくてそのまま寝たフリを続けた。

しばらくして。

「おい、いつまでそうしてるつもりだ?」

き、気づいてたの?!

「………」

そのまま起きるのも癪にさわり、狸寝入りを貫き通す。

が。

「いい度胸だな。それじゃ、アレをするとすっか」

音二郎さんが顔を近づける気配がする。

ま、まさか…!!

「ヒゲジョリジョリの刑だ、オラーー!!!」

「きゃぁぁぁ!!!?」


「うるさいよあんたたち!!」


置屋は今日も平和です。





甘くするつもりが変な方向に…。
音二郎さん大好きです!
てか、音二郎さんの理性が鋼すぎる…。
手出して!手を!!

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