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□再会
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久しぶりに帰って来た故郷は、今の俺をアザけ笑っているようだった。
ソルジャーになると啖呵を切って村を出た俺。
認めてもらいたかった…
ただ、認めてもらいたかった…
叶わない現実、打ちのめされた俺。
俺はただの敗者でしかない。
あいつとの約束も守れないまま、誰とも顔を合わせたくなかった。
それでも、
会いたい。
給水塔での約束…
俺の呼び出しに来てくれないだろうと思っていたのに、来てくれた。
青いワンピース、黒い髪…
いつも遠くから見ているたわけでしかなかった愛しい君。
1人、故郷を離れ辛いときにはいつも想った。
厳しい現実に打ちのめされ、給水塔での約束も守れていない俺だけれども、
会いたい…
俺の足は自然にティファの家に向かっていた。