―――Kein Mensch ist gut genug, einen anderen Menschen ohne dessen Zustimmung zu regieren(同意無しに他者を支配出来る程優れた者は居ない)―――



どんなに理不尽な要求だろうと

どんなに不利益な選択肢だったとしても


君が決定権を得て、自ら答えを導き出した時点で、其れは紛れも無く『君の意思』と成り果てるのだ。



そうなれば後は唯堕ちるだけ‥‥



―――――




※仲人を務めてくれた資産家を通してとうとうS/ISから会談を申し込まれる閃一さん





※率直に、諜報部員の一人が行方不明になった美里さんの居場所を問い質すも





※二人は合意の元、ついに結婚したのだと言い出す始末




※だから余計な首を突っ込むな。と牽制され動揺を隠しきれない長官と諜報部員




※だが、美里さんに気が合った諜報部員は嘘に決まっていると喰って掛かるが





※そんな諜報部員の隠された恋情に気付いた閃一さん






※二度と美里さんに関わる事が出来ない様、身の程を分からせてやらねば。と密かに企む






※そして予め其の日、テロが起きると情報を得て知っていた閃一さん。如何にも自分の犯行に見せかけてS/ISを脅す









※先方の出方次第では此方にも考えがある。と前置きし、核兵器の設計図が入ったミニディスクをわざと見せびらかせ、コレをソ/連に売って欲しくなければコレ以上自分達に関わるな。と脅迫し出す




※良く考えろ、雌犬一匹の身体で国際問題が一つ解決するんだぞ??などとのたまう





※其れでも尚喰い下がる諜報部員





※其のしつこさに閃一さんも怒りを顕にするが






※欧米諸国にとってソ/連がやはり脅威である為、そして一度嵌められ、長官達からも任務を降りた方が良いと止められたにも関わらず、次に捕まったら自分の事は見捨てて欲しいと美里さん本人が嘆願していた為長官は仕方なく条件を飲む




※だが全ては閃一さんの仕組んだ布石通り。一度美里さんを見逃したのもすんなりと長官達に条件を飲ませる為の布石だったのだ




※まさに計画通りだ。と言わんばかりに高笑いを抑えきれない閃一さん





―――――





※以前から密かに部下を使ってとある物を調べさせていた閃一さん





※其れがようやく見付かったと報告を受け






※意気揚々と其れを取りに出向く事に






※一方、直ぐ戻るから大人しく待っていろ。と命令された美里さんは





※離れる度に増す寂しさを顕著に感じ、どうしてこんな感情になるのだろうと不思議に思う



―――――





※わざと暫く家を空けていた閃一さん、ようやく帰宅する





※早速美里さんの様子を伺いに訪れる






※まるで帰りを待ち望んでいたかの様に弾かれる美里さん





※と、其処へ徐に一冊の日記帳を取り出す閃一さん





※何故か其れを美里さんに見ろ、と命ずる





※仕方なく、言われるがままに日記帳を手に取るが





※閃一さんの意図が汲めず、不思議そうに眺める






※其れでも意を決して読んで見ようと試みるが




※読み進める内に彼女はとある事に気付かされる




※其れは紛れも無い、妹である縁の直筆の日記帳だったのだ





※しかも其処には姉である美里への劣等感、嫉妬、果ては憎しみまでが克明と綴られており、壁を乗り越える為に祖国の情報を他国に流していた事まで知ってしまう





※どうして今更こんな物を私に見せるのよ!!と子供の様に泣き狂う






※しかし冷酷な閃一さん、同情する所かコレが君の求めた真実じゃないか。と酷な言葉を投げ掛ける




※余程ショックだったのか、私は誰にも愛されてなかった。もう生きている意味なんて無い、だから殺して!!と激情に任せて叫ぶが




※まだ足らないのか??と溜息混じりに呆れる閃一さん





※美里さんを真っ直ぐ見据え、俺に愛されているだけで十分満足だろう??其れとも他の家畜からももっと愛されたいというのか??贅沢な女だな。などとのたまう






※其の、初めて聞かされた彼からの愛の告白に驚きを隠せない美里さん






※あぁ、そういえばまだ言っていなかったな。などとしれっとした様子で美里さんを組み敷きながら述べる






※そして言って欲しかったら満足するまで何度でも言ってやる。と宣言し





※そのまま口付ける




※そんな閃一さんの真っ直ぐな愛に初めて心を動かされ




※小さな笑みを浮かべながら自分の想いを口にする






※そうして、自ら初めて目の前の男を受け容れてやる




※もう二度と離さない。と言わんばかりにしっかり抱き付き




※愛を確かめ合った末に、二人で抱き合って眠る





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