リヴァイ兵長は選べない人

□リヴァイ兵長は選べない人 最終話
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自室に戻ろうと階段を昇っていると、後ろから声をかけられた。

「リヴァイ兵長ー!」

…エレンだ。
一気に階段を駆け上がり、少し肩で息をしながらリヴァイの側に来た。

「どうした、何か急用か?」
「いえ、そういう訳じゃないんですけど」

するとエレンは突然リヴァイの肩を掴んでから言った。

「今日団長こっち来ますよね?ちゃんと話して下さい」
「エレン…?」
「あなたの初恋の相手でしょ?きちんと話して欲しいんです」

びっくりする程大人びた表情でエレンは言ってきた。
初恋の相手…
そうだった、俺はエルヴィンに恋をしているんだった…
ふと思い出したように心の中で呟く。

「今日を逃したら暫くゆっくりは話せないでしょ?ちゃんと話して下さい」

何時の間にこんなに成長したのか。
子供の成長は早いと聞くが、こないだまでのエレンからしたら考えられない様な顔つきをしている。
リヴァイは戸惑いを感じ、返事が出来ずそのままエレンの大きな瞳を見つめていた。

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