The last long shoot
□prologue
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太陽のような光に照らされ、少女は一人コートに佇んでいた。
その手にはバスケットボールを持ち、見つめる先にはゴールがある。
『俺のシュートの方がお前のより入る確率が高い！』
そんな台詞を思い出した。
『だったら倍に確率を上げるまで』
そう少年に言い返した覚えがあったような…。
しかし、今となっては自分が言い出したことは達成されないと分かっていた。
それでも少女はゴール目掛けてシュートを放つ。
綺麗な放物線を描いくー
ーが、あとボール一個分といったところで外してしまった。
そして、彼女は呟く。
｢もう、届かない…｣
ボールの弾む音だけが体育館に響いた……。