μ’sミュージックスタート♪

□ねえねえ海未ちゃん♪
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ことりです。
今日は穂むらの二階にある穂乃果ちゃんのお部屋でミーティングです!
お菓子ばかり食べてるわけじゃないんだよ!ちゃ〜んと今後の活動についてお話し合いだってやってるんですっ!!

…でも、今日はみんなあんまりそんな雰囲気じゃないなぁ。
まぁ、たまにはこんな日があってもいいよね?ね?
それにしても…絵里ちゃんはお勉強始めちゃったし、海未ちゃんは一生懸命歌詞を考えてる。
穂乃果ちゃんはダンスの復習を始めちゃったよー…

「ふぁぁあ…」

ことりはテーブルにほっぺをくっつけてため息をついた。
ほっぺがぷにーっと伸びている。ましゅまろみたい。

手元にあった海未ちゃんのポエムをパラパラを勝手に見ちゃおっと。海未ちゃんは気付いてないみたい。

次に書く歌詞の単語かな?
スピカ ひとつ 風 落ち葉 振り子 …ノートに書き出していってる…
秋の歌なのかな?寂しい切ない曲書いてるのかなぁ…

うーん…
つまんなぁい…

パラパラパラ…

「ねえ、海未ちゃぁん…」
「どうしたのですか?ことり」
ちらっとこっちを見た海未ちゃんはまだポエム集の事に気付いてないみたい。

「海未ちゃんってぇ…、恋した事あるのぉ??」

「!!」バサバサッ…
「なっ、何を言い出すのかと思えば…なんですか…って、なぜそれを…!!ことりっ!返しなさい!!」

海未ちゃんが構ってくれるっ!!キラキラ目を輝かせて
「だーめっ!うみちゃんが教えてくれたら返してあげるっ!!」
「だめですこと…」
「海未ちゃん…おねがい…」うるうるお願い大作戦、実行!
「…」
海未ちゃんは顔真っ赤。恥ずかしいのかな?

「その話、私も気になるわ」
ずっと勉強をしていた絵里ちゃんがニヤニヤしながら海未ちゃんを見つめる。

「ななななな、なんで絵里先輩までえええ、ななな」
「コ〜ラッ、海未〜!先輩禁止!それにこんな時に敬語使ったって逃がさないわよー」
なんだか今日の絵里ちゃん、希ちゃんみたい…★


しばしの沈黙。


「…私だって、初恋の一つや二つ、ありますよっ!!」
「えー!!そうなの?!どんな人だったの?」
穂乃果ちゃん、ダンスしながら聞いてたみたい。突然突っ込んできた〜!ちゃんと聞いてたんだね〜!

「それで海未が好きになった人、どんな人だったの?」
「そ、それはとても素敵な人でしたが…憧れのようなものですっ!!」

そっかぁ…☆海未ちゃんもちゃんと恋した事あったんだねぇ…♪
海未ちゃんも普通の女の子だったんだなって、ことりすっごく嬉しくなったよ。

「そういうことりはどうなんですか?」
「ことり〜?秘密だよ☆」
「ちょっ…こと…」
「じゃあ歌詞は全部海未ちゃんの実体験なの?脳内恋愛なの?」
「そんなわけありますかっ!!テレビとか…小説とか…いろいろですっ!!それよりも早く返しなさい!」

「ああっ!」
無念…、一瞬の隙に手の隙間から奪われちゃったぁ…
さすが…こういう時の集中力は羨ましい

怒りながらちゃんと答えてくれる海未ちゃん。なんだかんだ優しいんだよね。

「そういえば海未ってcome on!って言葉好きよね」
「あ〜確かに!!」
「いやあれは正式な歌詞ではないしあなたたちが使ってるだけ…」
「海未って本当は心の中ではアツい女の子だったりして」
穂乃果ちゃんと絵里ちゃんは海未ちゃんの本心を妄想して笑う。

「ちょっと!エリ!!穂乃果も!さっきからあまりからかわないでくださいっ!もう歌詞書きませんよ?」
「え〜!それはだめだよ〜!ごめん海未ちゃ〜ん」
「そうね、言い過ぎたわ。ごめんなさい海未」
穂乃果ちゃんが海未ちゃんに抱き付いて謝ってる。海未ちゃんはほっぺを片方膨らませてふんってしてるからきっとこれは本気で怒ってないんだろうなぁ…
なんて3人の微笑ましい姿を背景にしながらことりも考えてみた。

困った時のcome onなのかな?でもお客さんを煽ったりする事もできるし便利な言葉なのかも?
よ〜し、ことりも今度使ってみよ〜っと☆
なんて考えながら、海未ちゃんを見つめてニコニコしている私を見て海未ちゃんもつられてにこってしてくれた。
ちょっと苦笑いだったけど。

ふと、海未ちゃんの手元のノートを見るとそこには スピカ の横に +テリブル って書いてあった。

どういう意味なんだろ?

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