琥珀の翼

□第7話 魔法のランプ
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ついにこの日がやって来た……



第七話
*魔法のランプ*




今日は皆、待ちに待ったアリス祭!!
開会式は中等部グラウンドで行われるのだが……


グラウンド近く幹部生の集団。
もちろんその中に、私は現在居ます。



「櫻野先輩、今年もアリス祭忙しくなりそうですね。」

「君は毎年忙しそうだけどね」

「あはは…ごもっともです…」




私と話しているのは櫻野秀一。学園の総代表で、先輩幹部生だ。



「あ〜〜…(泣)」



と、話していたらどこからか泣き声がした。周りをふと見渡すと、膝を抱えて泣く蜜柑ちゃんが居た。




「あれ、蜜柑ちゃん?どうかしたの?」
「ぐすっ…香奈先輩ぃぃ…」


「どうしたの?」


と、ふと横から櫻野先輩もやってきた



「初等部の子だね。転んだの?」

「…あ、はい…」
「じゃぁ、私が…」

「香奈、君はあまり能力を使い過ぎてはいけないよ。大丈夫、傷は彼が治してくれるから」

「そうだ、香奈は大人しくしていろ」


と、櫻野の横に居たメガネの先輩…今井先輩が蜜柑ちゃんに近づき傷を治した。



「あ、ありがとうございます」

「良かったね……あ、もしかしてさ蜜柑ちゃん道に迷って慌てて転んだの?」
「(ギクッ……)ア、アハハハ……はい。」

「じゃぁ、一緒に行こうか?いいですよね、先輩」
「香奈、僕が君には絶対断れない性格って事知って言っているだろう?(苦笑)」



そんなこんなで、蜜柑ちゃんは幹部生と一緒に、
中等部のグラウンドまで行くことになった。





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