その後の3Zのその後

□結婚式の二次会は別名を婚カツパーチィと呼ぶ
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銀魂高校用務員室。銀八はよくここに顔を出す。
「他の先生たちは忙しそうなのに銀さんは暇そうですね」
「新八。仮にも恩師に向かってそういうこと言う?」
「僕がアンタに教わったことはこういう大人になってはいけないということだけです」
「そういうこと目の前ではっきり言わないでくれる?結構傷つくよ」
銀八が話しているのは用務員の志村新八。ご存知、元3年Z組のツッコミ眼鏡隊長である。
「けど、さすがぱっつあん。雑用係が板に付いてるわ」
「褒めてませんよ、それ」
新八は卒業後ある小会社に就職したが、一緒に入社した同級生のチャイナ娘・神楽に振り回され度重なる失敗に首を切られた。その時お登勢に声をかけてもらい今に至る。その背景に実は銀八の配慮があったことは新八も知っていた。だが素直に感謝の意を伝えたくなくなるほど、普段の銀八はダラしがないのだ。
「神楽は?」
「定春と校内の見回りに行ってますよ。神楽ちゃんは用務員と言うより警備員って感じですから」
新八は苦笑う。彼が頼んで神楽も用務員としてお登勢に雇われているのだ。銀八は呆れぎみに新八を見やる。
「…オメーさァ。神楽の世話ばっか焼いてねーで、自分の心配したら?」
「はっ?」
「神楽はなんだかんだで沖田君がいんじゃん?でもお前は、年齢イコール童貞歴なわけじゃん?」
「せめて彼女いない歴にして下さい」
引きつった笑みで新八がツッコミをいれるも、銀八は我関せず話を続ける。
「だいたいお前は節操がねぇんだよ。ちょぉっと優しくされたり気があるようなそぶりをされたら、すぅぐその気になっちまうんだから」
「うぐっ…」
もっともな意見に新八は口を噤む。しかも、銀八は恋愛事に関してはきちんとしているので反撃もできない。
「僕だって、なんとかしたいと思ってますよ…」
「よし、じゃあ頑張ってこい。青年!」
銀八がにっこり笑って新八の両肩を叩いた。
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