時の架け橋

□第1章 時の架け橋
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「うわぁ本当だったんだ。でも、埃まみれ。」
そんなときに大地が大きく揺れた。
ガタガタ。
「うっそまた地震?最近多いんだよね。」
『最近こちらの世界も、揺れが多いんですか?』
「うん。」
『そうですか。もう影響出てるんですね。』
「影響?」
『時の架け橋の歪みです。』
「うっそ。」
『本当ですよ。』
半信半疑で話を聞きながら、ぺらぺらと日記を見ていると、コロンと何か落ちてしまい、あわてて拾うと見覚えのある、アクセサリーだった。
「このアクセサリーどっかで?………あっ!!」
思い出したように、首元に手を伸ばした。
『何をしているんですか?ユミカ様。』
「うん。祖母の形見の石と一緒だからさ。」
そう言って首元から出した。
『!!それは、時の石 。多少は、キサト様と色は違いますが……。』
「時の石?」
『はい。時を操れる者が持てる珍しい石です。貴女にそれを持たせてると言うことは、この状況を知っての事。』
「そうなの?」
祖母の形見を手に乗せたとたん石が輝き始めた。
パァァァァ
「えっ!?何これ?いきなり輝き始めた。」
『!?それは……。時の石は、素質がある者しか、光らないはずです。』
「ゼルネアス。どういうこと!?」
『選ばれし、時の主です。』
「!?」混乱&硬直。
『あのユミカ様。大丈夫ですか?』
「っは大丈夫です。」
その会話の後に、祖母の日記にあった石も、光始めた。
「えっ何?ゼルネアス。ちょっと、どうすれば?」
『時の石同士共鳴してますね。選ばれし、時の主様。あちらの世界でお待ちしております。時の石が共鳴していると言うことは、貴女は選ばれた救いの神。』
そう言って消えてしまい、同時に光りも収まった。
「どういう事?あちらの世界って?私は、死ぬの!?」
『おい!!人間!!邪魔だ!!俺は、主人の所に帰るんだ!どけよ。』
「あっ猫くんゴメンね。どうぞ。」
『お前、俺の声が聞こえてるのか?』
「聞こえてるよ。と言っても、人間といる動物や自分のペットのみだけどね。」
『変な奴。』
「お褒めの言葉ありがとう。ニコ」
『///けっ!じゃあな。』
「うん。じゃあね。」
軽い会話した後に、チャイムが鳴った。
「ヤバ!昼休み終わりだ。この日記どうしよう?いいや持って帰ろう。」
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