時の架け橋

□第1章 時の架け橋
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灯 由美華(あかり ゆみか)高校1年生。
私の祖母は、時を操れる能力と人間といる動物や自分のペットと会話が出来ると言う特殊な能力を持っていた。
皆は信じないが、私だけは昔からおばあちゃんっ子で、おばあちゃんの冒険の話を聞くのが、大好きだった。
でも、そのおばあちゃんは一年前に病気で他界した。
どれ程ショックだったのだろうか?いまだに、ショックが隠せない。
私は、普通の人間だしおばあちゃんの心残りを解消出来ないそう思ってたのに。
小さいことで意外な発見した。

ある日の昼休み。
何年も使ってない図書室に行く時だった。
ガチャ
「うわぁ。埃っぽい。そりゃそうだよね。もう何年も使ってない旧校舎の図書室だもんね。もう高西(たかにし)お兄ちゃんは、人使い荒いんだから。うーんと、資料資料。」
話を聞くと大事な資料だったらしく、旧校舎の図書室に取りに行って欲しいと言うことらしい。
「高西お兄ちゃん怖いなら、ここで仕事しなきゃ良いのに。でも、ありがとう。」
そう呟き年上の幼馴染みの言葉を思い出し笑みが溢れる。
「こ怖くて言ってるじゃないぞ。お前のおばあちゃん亡くなって一年だろ?気分転換にどうだ?」
「おばあちゃん覚えてるでしょ?高西お兄ちゃん。教諭になったよ。それよりか資料資料と。もう高西お兄ちゃん。どこの机で仕事してるのよ。見つからない。………う?今、何か通った?気のせいだよね。」
『……けた。……けた。』
「?」
『……の孫娘。私達の………主。』
「何?この声?」
『見つけた。ようやく見つけた。キサト様の孫娘。私達の、第二の主。どれくらい、この時を待った事か。』
「声が聞こえた。今度は、ハッキリ。第二の主って?(どういうこと?)」
そう呟いたら、通って行った人影がハッキリと見えた。
「!?ゼルネアス!?」
『ようやく見つけた。キサト様の孫娘。ユミカ様。』
「どうしてここに!?ポケモンが!?」
『静かにしてください。皆さんに聞こえてしまいます。』
「すみません。でも、大丈夫ですよ。ここは、誰も使ってない旧校舎です。」
『旧校舎ですか?』
「えっと、ポケモンの世界で言うとですね。誰も居ない民家のようなものです。」
『そうなんですね。分かりました。ですが私(わたくし)に敬語は要りません。ユミカ様。』
「!!と言うか何で私、ゼルネアスと話せるの?」
『キサト様の力でしょう。いえ。ユミカ様自身の力ですね。キサト様と少しオーラが違いますから。』
ガチャ
「!!」
『ユミカ様。どなたかいらしたようですね。少し身を隠します。』
「うん。」
「由美華〜。」
「どうしたの?」
「高西先生が呼んでるよ。」
「えっでも資料。」
「見つかったて。」
「了解。後から行く。」
「ここ埃っぽいから、先行くね。」
「了解。」
『お忙しい方ですね。』
「そうだね。処で私に何か用事あった?」
『はい。今、ポケモンの世界は、アクア団、マグマ団、フレア団と言う、3つの団が手を組んでいるのです。それぞれの目的のために。フレア団は秘密兵器を使う為に。マグマ団は大地を増やすために。アクア団は海を広げる為に。神の子も頑張って下さってるんですが、時を操れるキサト様の子孫の力が必要になって来ています。グラードン、カイオーガ様も手に負えないんです。助けて頂けますか?急がなければ、世界が大きく乱れてしまいます。』
「私は、時を操れる力なんて。」
『あるんですよユミカ様。コチラヘ。』
「へっ!?」
ゼルネアス後ろにつき付いていくと光ってる古い日記があった。
「これは?」
『ユミカ様の祖母、櫻芭 季里(さくらば きさと)様の日記です。』
「嘘ぉ。」
『本当です。』
持ってみると意外にも少し重かった。
「少し重いわね。えっと名前。」
そう思い裏返して見るとそこには櫻芭
季里と名前が書いてあった。
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