アトラスの星

□第4章新しい島へ
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片付けが全部終わり、ルナが次の島の事で話始める。

「まず最初に言っておくわ。迷子になりやすくて大切な人を、亡くしてるゾロとルフィは霧が出てきたら船の室内で待ってて。」
「室内?」
「何でだよ?」
「それをこれから話す。」
「分かった。」
「次に行く島は、霧が出なければ普通の買い物をしても何の問題もない。」
「・・・・・さっきから言ってる霧って?」
「・・・・・この島が危ないのは、霧が起きたとき。黄泉の住人が迎えに来るから。ついて行ったら命はない。」
「黄泉?」
「死んでる人が住んでいる、私達も知らない国よ。」
「死んでる人が住んでる国・・・・・。」
「ついて行ったら最後、命はない。」
「恐いわね。」
「対策はあるわ。私が、天候操れるでしょ。だけど、島が広くて全ての霧を晴らすとかなりの力を使う。私ならそこまで疲れないけど、普通のアトラス島の人達は、最悪死ぬ。」
「そんなに広いの?その島。」
「ええ。だけど、私も力を使いすぎると、しばらくは他の力を使えない。それほど広いのよ。」
「それで、何で俺達なんだ?」
「いいから聞いて。」
「分かった。」
「・・・・迎えに来る黄泉の住人は、その人が誰よりも大切に思ってた人。」
「大切に思ってた人?」
「そう。ルフィはきっとエースだと思う。ゾロは、クイナね。ナミは、ベルメールさん。チョッパーは、ドクターヒルルクね。ロビンは、巨人族の人。フランキーは、あなたに大工を教えてくれた、ロジャーの船を作った魚人族の人ね。ブルックはヨミヨミの実を食べて1回亡くなってしまっているから、大丈夫だと思うわ。それで、ウソップとサンジは、大切に思っている人は、まだ亡くなってないから問題ないと思う。これは私の予想に過ぎないけれど・・・・・。だから、信じるか信じないかは、皆次第。」
「ですが、ルナ様の予想は99%当たりますからね。」
「ほとんど当たってるじゃない!!」
「サン。余計な事、言わないで。」
「・・・・・・・・本当の事ですから。」
「もう。サンってば・・・・。皆ごめんね。」
「大丈夫。そんな感じはしてたから。続けて。」
「分かった。それで、私の周りいれば、霧がおきても大丈夫なのよ。・・・・・全ての霧を晴らすのは厳しい。・・・・・だけど、私の周りだけ、霧を晴らす事は出来るの。だから私の周りから離れない人は、いくらでも歩けるの。そして建物内に入ってしまえば、黄泉の住人は来れない。霧が起きたときはお店は、ドアを締め切ってるけど、建物内に入れば建物内で、道は繋がってる。簡単に説明すると、中通路ね。」
「なら、俺達も、行けるんじゃないか?」
「・・・・・・問題は、そこなのよ。通路は、建物内にあるけれど、基本そこは見えないようになってるの。」
「見えないように?」
「簡単に言うと結界ね。そこの道は、結界を張ってないと、黄泉の住人にばれてしまうから。魔法が使える人しか、通れない。だから、その透明な通路を知っている人は、かなり少ない。ここは、普通の人間が過ごしてる率が、かなり高いのよ。逆に言えば、魔法を使える人がかなり少ない。だから、どうしても霧が起きている間に、行かないといけない買い物があれば、集団で買い物する。もちろん魔法士と一緒にね。そう言う島。ここまでの話を聞いて、私と一緒に行く人決めて。」
「じゃあルナは、魔法士でもあるからその見えない通路は分かるって事ね。これで分かったわ。ログの磁気がほとんどない理由とゾロとルフィがいけない理由。」
「そうですね。」
「それを踏まえて、島に行く人と船に残る人を決めないとね。」
「・・・・・・・・・。」
「ちなみにルフィ。黄泉の住人と、戦おうとしても無駄よ。黄泉の住人は一度、死んでいるから攻撃は一切効かない。」
「ちぇ。」
「それと大切な事がもうひとつ。」
「何だ?」
「黄泉の住人は、あの手この手で建物の外に出そうとする。それでも出たらダメよ。もし、でたら最後だから。」
「ルフィが一番危ないな。対策はないのか?ルナ。」
「あることはあるけれど、あなたたちに私が持っている、短刀を使えるかは分からない。」
「短刀?」
「そう。これ。」

そう話した後ルナは、リングから短刀を取り出した。

「これは?」
「対、黄泉の住人用の短刀。これは、私しか作れないのよ。神の力をいただいた私だけしかね。」
「どういう事?」
「神の力を使える、アトラス島の住人。つまり、100年に1度しか生まれない神の主。」
「そうなんだ。ねぇアトラス島って?」
「しっ!待って。その話は、また後でね。黄泉の住人が、迎えに来てる見たい。今は室内だから大丈夫だけど、静かにして。念のためこの中に結界張っとくから。」
『ルフィ。いるのか?』
「エー・・・・・ムグッ‼」
「ルフィ。さっき話したでしょ。反応したらダメ。」

コクコクッ‼

「お願いだから、静かにして。」
「いいよな。ルフィは。ルナちゃんにくっついてもらってて。」
「サンジ君。今は、それどころじゃないでしょ。」
『ゾロ?どこなの?』

バッ!ガシ‼

「ダメ。」
「////!分かったから放せ。」
「ダメ。放したら行きそうだし。狙いはまずは、ゾロとルフィ。戦闘力を弱めるつもりね。ゾロとルフィは私のそばにいて。結界強めるから。」

あれから、何分たっても霧が晴れない

「しつこいわね。今日の霧は・・・・・。仕方ない。ナミ、ロビン、サンジ。」
「「なにかしら?」」
「なんですか?」
「ゾロとルフィを外に出さないで!絶対よ。まず最初にルフィとゾロを死なせるつもりだから。結界は強めてるから、気付かないと思うけど。ゾロとルフィが動かなければね。」
「分かったわ。ルナはどうするの?」
「この船の辺り一面の霧を晴らしてくる。」
「ルナ様。でも・・・・。」
「いいの。私もいつまでも落ち込んでる訳には行かない。」
「サンたちも見張ってて。」
「分かりました。」
「お気をつけて。」
「ありがとう。」

そう言い残しルナは部屋の外に出た。

「なぁ。サン。」
「なんですか?」
「ルナも、大切な人を亡くしてるんだよな。」
「はい。実の家族を・・・・・。」
「大丈夫なのか?」
「・・・・大丈夫じゃないはずですよ。」
「じゃあ、サンがでもって話したのは・・・・。」
「はい。この霧の事をよく知っているからです。」
「どういう事?アトラス島ってどういう所なの?」
「詳しくは、ルナ様が教えてくれますが、アトラス島のもうひとつのいい方は、知っていますよね。」
「天使が住む島よね。」
「その由来は色々な説がありますが、本当の所は、死んではいないですし、れっきとした特別な人間。ですが、今起きてる霧は、アトラス島では当たり前なんです。」
「当たり前?」
「はい。このグレーで濃い霧は、アトラス島では、かなり多いです。だから、アトラス島に入って戻らない人々は、みなこの霧にやられてしまっているからなんです。しかも、この霧が多くなり始めたのは、ちょうどルナ様の家族が亡くなってしまった時からなんです。」
「そんな・・・・。」
「最初のうちはアトラス島の住民も、ルナ様の様子を見に来てるからなんだろうと。気にも止めなかったんですが、霧が出る度に神隠しに会う人がでて、その人は戻らない。それは神や神の子せいだと、いい始めた方々が多くなり、今は、神の主と拝む人が少なく、半数は、悪魔だと恐れられているのです。」
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