アトラスの星

□第3章麦わら一味の日常
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麦わらの一味の海賊船に乗り始めてから数日がたった。相変わらずルナは海賊船では寝ないで過ごしていた。

「ルナ。少しは寝たら?」
「大丈夫よ。今までだって寝ないで過ごしていたから慣れたわ。」
「でも・・・・・。」
「大丈夫だよ。ナミ。心配ありがとう。そうしないと、皆が死んじゃうから。」
「・・・・・そう?」
「うん。大丈夫。」
「無理しないでね。私達、ちょっと席外すけど。本当に大丈夫?」
「うん。大丈夫。」
「先に、食堂行ってるわね。」
「うん。少ししたらすぐに行く。」
「ええ。」

ルナが船に乗ってる麦わらの一味は、ルナの事で話し合いするのが、習慣になった。

「あぁぁ‼もう!見てられない‼」
「・・・・・そうね。寝ようとしないんだもの。」
「ルナの事だから、私達がルナの過去知ってるっ。て分かってるはずなのに甘えないんだもの。」
「まぁナミさん。それほどまでに、甘えられない環境でルナちゃんは育ったんですよ。」
「そうだけど。でも、凄く可哀想で。」
「クソコックと同意見なのは嫌だが、俺もそう思う。」
「でも、可哀想過ぎて。何とかならないかしら。」
「なぁなぁ。少し強引だけど使って見るか?」
「何を?」
「睡眠薬だ。顔色が悪くて俺も見てられないんだよ。ルナの事。」
「チョッパーもか。」
「お前達もか?」
「あぁ。海賊に甘えられないのは仕方無しにしても、このままじゃ海軍がかなりの人数を連れたらさすがのルナちゃんもきついだろう。」
「そうね。ルナは、海軍にも海賊にも狙われるほど欲しい力。私達じゃなければ、もう。」
「・・・・・・・捕まって悪用されるはずなのに。」
「なぁなぁナミ!次の島はどこなんだ?」
「全く。ルフィは。えっとログの指してる方向は・・・・。」
「パンクハザード。赤犬と青雉が戦った島。」
「ルナ。」
「手前に小さいけれど島があるわ。けど食料調達は問題ない島。どうする?そこで一回上陸しないとパンクハザードまで持たないわよ。食料。」
「でも、ログが。」
「狂わないわ。そこの島は、磁器がかなり弱いの。だから上陸しても問題なくパンクハザードまで着くわ。」
「そうね。そうしましょ。ルナ。あとどれ位で、着くのそこの島。」
「えっと。少なくてもあと3日。海軍とか海賊が襲いに来なければだけど。もし来たとしても4日。もうすぐよ。」
「分かったわ。」
「じゃあね。」
「ルナちゃん。お食事は?」
「もう少ししてから頂くわ。サンジ。」
「・・・・・・分かりました。」
「・・・・・・気を使ってくれたのかしら?」
「でしょうね。」
「それで、どうするナミ?」
「ルナの事よね。どうやったら、少しでも甘えてくれるのかしら?最年少の癖に気を使いすぎだし。」
「それなのに儚い。」
「すごいつえーしな。」
「でも、甘えられない環境。」
「・・・・・・・・・・・本当に私達ってルナに心底、惚れてるのね。ロビン。」
「・・・・・・・・そうね。」
「サンジ君だって、ゾロだって、ルナの事となると、喧嘩しないで真剣に悩むし。」
「ルフィは自覚はないようだけど、ルナの事は、かなり真剣に聞くわね。」
「他の皆も、ずっとルナの事気にしてるしね。」
「・・・・・・・・毎日顔を合わせてるはずなのに、ルナの事で話し合いするのが当たり前になってるわね。」
「なんかすごく新鮮だわ。」
「影ではルナの取り合いだけど、ルナの事で皆が悩む。本当におもしろい一味だわ。女の好みは全員一致ですものね。」
「・・・・・・・なぁやっぱ、睡眠薬が一番いいんじゃねぇか?」
「チョッパー。そうかも知れないわね。でも、それは本当に最終手段にしましょう。ルナには笑って欲しいもの。」
「・・・・・・・・そうかも知れないわね。」

「ルナ様。本当に寝なくて良いのですか?」
「ユキ。私は、無駄な死はさせたくないの。いくらか無意識とは言っても寝てる間は、コントロールが出来ない。それに、2歳であんな事あったのに、すぐに解消なんてされない。海賊船にいると怖いの。だからといって、皆が皆悪いとも、思ってない。せっかく海賊でも、友達って言ってくれる一味を殺したくない。殺す位なら私が死んだ方がましよ。」
「ルナ様。落ち着いてください‼」
「甘えるなんて出来るわけないじゃない。海賊よ。」
「サン‼お願いです。誰か呼んできてあげてください。」
「分かりました。」
「・・・・・・・ごめん。大丈夫よ。もう少しで落ち着けるから。」
「ルナ様・・・・・。」
「ルナ様。こういう時は甘えていいんですよ。この一味はそれをして欲しいのですから。」
「前の海賊や2歳の頃の海賊とは全然違います。今いる一味を見てあげてください。」
「ルビーとレインまで。」
「この一味に神様が過去の話をしたのはルナ様はご存知ですよね。」
「ええ。」
「その話を聞いた一味が何と答えたか教えましょうか?」
「えっ!?」
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