アトラスの星

□第2章目覚め
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宴会は、しばらく続いている。皆がそれぞれ盛り上がってるとふいにルナが海に向かった。

「どうしたの?ルナ。」
「ナミ。一回宴会は中断して、帆をあげといてくれる?高波になるだろうから、他の人達も、中にいれておいて。」
「どうしたんだ?」
「フェニックスが荒れてる。私が無事だか見に来るみたい。早く!」
「分かったわ。皆!ルナの言う通りにして‼早く!」
「何でだ?」
「フェニックスが荒れてると言うことは、私以外止められない‼皆死ぬわよ‼」
「分かった。おい‼ヤローども‼ルナちゃんの言う通りにしろ‼」
「「「「「「言われなくてもな‼行くぞ。」」」」」」」
「ルナ、頼むわよ。」
「ええ。」

帆をはり麦わらの一味は中に入った。その瞬間かなり海は荒れ、嵐がどこからともなく急に訪れた。それを中で見ている麦わらの一味

「大丈夫なのか?」
「当たり前でしょ‼ルナは主なのよ!!」
「見守りましょう。」
「そうだな。」
「ルナちゃぁん‼ご無事でいてください。」
「ぐる眉‼お前が一番落ち着けよ。」
「何だと‼クソマリモ‼」
「静かにしなさいよ‼」

ゴゴン‼

「厳しいナミさんも素敵だぁ‼」

「フェニックス?私は大丈夫よ。だから、落ち着いて安心してでてきなさい。」
『ルナ様。申し訳ありません。』

そう言うと海の中から大きくて全体は金色、翼は真紅のとっても綺麗な鳥が出てきた。

「・・・・・マジでいたのかよ神って。ありえねぇ!!」
「驚いたでしょ。ゾロ。」
「・・・かなりな。」
「何でもありがこのグランドラインなのよ。ゾロ。」

「こっちこそ心配かけてごめんね。」

ルナが、抱くと瞬間に急に訪れた嵐はすぐに収まり、風も嘘のように静かになった。

『ルナ様が、凄く心配で落ち着かずに大変申し訳ありません。』
「大丈夫よ。フェニックス。この一味が私を助けてくれたから。心配かけたわね。」
『そうですか。この海賊船は麦わら海賊団ですね。』
「えぇ。強引な船長さんだけどね。」
『助かりました。私の主を助けてくださり、本当にありがとうございました。』
「皆。もう出てきて構わないわよ。落ち着いたから。」
「ですってよ。行きましょう。」
「そうだな。俺、フェニックス初めて見るぞ‼」
『あなたが、モンキー・D・ルフィ様ですね。』
「知ってるのか?」

ゴゴン‼

「いってえー。何すんだよナミ‼」
「フェニックス様に失礼でしょ‼神様なのよ‼失礼しました。フェニックス様。私は、知っていると思いますが、この海賊船の航海士をやっております。ナミと申します。」
「ニコ・ロビンと申します。」
「ゾロ。」
「サンジと申します。」
「ウソップと申します。」
「スーパー!!フランキーだぜー」
「ブルックと申します。」
「俺はチョッパーだぞ。」
『ありがとうございます。ルナ様を助けてくださり、感謝しております。麦わら海賊団様。・・・・・それとルナ様。もしかしてお疲れではありませんか?まだ、力をつかえこなせるのはもう少し時間がかかります。お休みになられてはいかがでしょうか?』
「フェニックス。そうね。少し寝ますので・・・・。」
『ルナ様。私は、落ち着きましたので、大丈夫ですよ。』
「もう少しいてくれる?フェニックス。」
『もちろんですよ。ルナ様。』
「ありがとう。」

少ししたら、気持ちよさそうな寝顔が見れた。

「子供ねえ。おいくつ何ですか?ルナは。」
『ルナ様は18歳です。』
「成人前!?大人すぎよ。」
『アトラス島は立派な成人ですよ。』
「18歳で成人!?」
『はい。そうです。』
「そうなんですか。」

しばしの沈黙。そして沈黙を破ったのはフェニックスだった。

『ルナ様が海賊団の中で落ち着いてるのは、初めてみます。強引ですね。かなり拒否されているのではなかったのですか?』
「拒否ですよ。全面拒否です。沈めようとしましたから、この海賊船を。」
『それは大変でしたね。ルナ様を仲間に入れるには相当骨が削られますよ。』
「ルフィがルナにロックオンした所でもう覚悟の上ですよ。一筋縄で行かない事も承知の上ですし。」
「俺は、ルナを仲間にしたいんだ。あれ?したいんです?あってるか。」
「バカね。やっぱり仲間に入れるつもりじゃない。」
「あったり前だろー‼俺が決めたんだ‼」

ルフィがそう言った瞬間、静かになった波風が再び荒れ始めた。フェニックスの力なのはすぐに分かったのだが、力の差がありすぎてバトル体制にはなれないのだ。これだけでも分かってしまったのだ。ルナの力はどこでも欲しい力で、どれ程狙われていたかと言う事を・・・。

ブワァ!

麦わら一味は言葉を失うがせめて話を聞いて貰うため恐る恐る声をかける。

「ちょっ、落ち着いて下さい。フェニックス様。」
「・・・・・・・・・・こっえー。」
『・・・・・・・・・ルフィ様も、ルナ様の能力がお目当てなのですか?』
「能力なんて、関係ねぇ‼あっ関係ありません。俺は、ルナが一緒に旅してくれんなら、嬉しいんだ‼凄く好きだしな。あっ俺の仲間も皆だぞ。あっです。」
「無自覚ね。」
「無自覚だな。」
『・・・・・・・そうですか。失礼しました。ルナ様の魅力に勝てる人は、多分いないですよ。』
「そうだと思います。」
『ルナ様は老若男女関係なく、惹き付ける力がありますから。私も黒龍も持っていない力です。だから、生れつきだと思いますよ。』
「そうでしょうね。あの・・・・・。」
『どうしたのですか?ナミ様。』
「ルナの事で聞きたい事があるのですが、聞いてもよろしいでしょうか?」
『・・・・・・・・・ルナ様がなぜそこまで海賊を嫌う理由ですか?』
「そうです。昔、私の村はルフィ達に助けてて頂いたので、そこまで嫌う理由が分からなくて。私達にも警戒してるようですし。私達は友達になりたくてしょうがないのですが、無意識に私達に目を光らされているので、気になります。友達とかも考えていないようですし。ルナの知っている上で、友達になりたいんです。」
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