キュンしましょ!

□骨折
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ここはアメリカ。
練習も終わり、することがなくなったドランプは、同じく暇になったランディとしばらく散歩することにした。
ドランプが住む地域の通りに入った時、
「そういえばドランプ。最近どうだ?」
さっきの話題とはまた別の話題を出したランディ。
「どうって?」
「これの話だよ」
ランディは両手でハートを作った。どうやらエモルのことらしい。
「別に。普通だけど」
「その普通って、どうなんだよ?」
「普通は普通だよ。俺はあいつの仕事が終わったら会いに行くし、あいつの家で映画見たり喋ったりしてる」
「泊まってんのか?」
「疲れた時は、な。そんな時はどうも睡魔に勝てなくて」
はぁ・・・、とランディは何故かため息をついた。
「ドランプ。お前意外にマイペースだな」
「?」
「いいのかよ、そんなにゆっくりしてて。かなりモテる恋人なんだろ?」
チクッ。
「モテる」という言葉はドランプの苦手ワードだ。
「ま、まあ、そうだが・・・」
「そろそろ襲っておかないと、本気で盗られるって」
「襲うってなぁ・・・言っとくけど、俺はあいつを大事にしたいんだ」
「そこがマイペースだっつの」
ランディはケータイを取り出して、何やら検索をし始めた。
「しょうがねえから媚薬的なのを見せてやる」
「なんでまたそんな強制的に・・・」
ちょっと引いてしまったドランプ。しかしそんな彼に構わず、ランディはケータイを押し付けた。
しぶしぶと受け取ったその画面にあるのは動画だ。なんだか・・・少しアレ気である。
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