キュンしましょ!

□告白
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「あのさ」
一人トランプゲームをしていたドランプは雑誌に視線を向けているエモルに呼びかけた。
「ん?」

「    」

へえ、とエモルは適当に流した。
「・・・」
「・・・」
「・・・え?」
エモルは雑誌から目を離した。
今なんて・・・?
「誰が?」
「俺が」
「誰のことを?」
「お前のことを」
「何だって?」
「・・・お前さ、人の話聞いてた?」
ドランプの顔が少し赤くなる。
「聞いててよく分かんなかったから聞き返しているんだよ」
「・・・」
ドランプは呆れてトランプゲームを再開した。

彼はこの頃エモルに会いに来る。理由は様々だが、こうやってどこでもドアで遊びに来ては夕ご飯を共にする。今日もそうだった。そしていつも他愛のない話をするのだ。チームのこと、野球のこと、好みのことなどなど・・・。
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