小説(十二国記二次)
□第八章 秘密
2ページ/3ページ
突如、桃莉が奥に引き込まれ声が途切れた。
何やら言い合う声が聞こえ、少しして今度は晴穹が顔を出した。行け、というように手を振っている。
二人はありがたく従うことにした。
「何するのさー」
頭を押さえつけられていた桃莉は、手を離された途端に文句を言った。
「邪魔させないようにしただけだ」
押さえつけていた晴穹は、呆れた顔で相手を睨む。
「面白いのに。雪條のあんな表情、なかなか見れないよー」
微塵も反省していない部下に、晴穹は額を押さえたのであった。