小説(十二国記二次)

□第八章 秘密
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突如、桃莉が奥に引き込まれ声が途切れた。

何やら言い合う声が聞こえ、少しして今度は晴穹が顔を出した。行け、というように手を振っている。

二人はありがたく従うことにした。





「何するのさー」

頭を押さえつけられていた桃莉は、手を離された途端に文句を言った。

「邪魔させないようにしただけだ」

押さえつけていた晴穹は、呆れた顔で相手を睨む。

「面白いのに。雪條のあんな表情、なかなか見れないよー」

微塵も反省していない部下に、晴穹は額を押さえたのであった。
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